内容説明
喜びと悲しみ、新しい生活の始まり。人生という名のドラマをアンと共に味わってみませんか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
47
これまで長く離れることがあっても、必ずグリーンゲイブルズに戻ってきたアン。だが、ギルバートと結婚したアンは、ついに「グリーンゲイブルズのアン」ではなくなり、別の土地へと旅立つ……。魅力的な「小さい夢の家」で新婚生活を始めたアンの物語。アンはどちらかというと受け身で、この土地で出会うジム船長やミス・コーネリア、そして薄幸な女性レスリーの物語だと感じた。魅力的な登場人物、人生の喜びと悲しみが巧みに描かれる。今作も引き込まれながら読んだ。僅かな登場ながら、マリラが変わらずにマリラなのが嬉しい。2024/06/29
ぽてぽて
6
ギルバートと話したり、自身の空想の世界で確実に存在していた夢の家とついに対面できたアン。内海に面し灯台の光が届き波の音が子守歌や時には幽霊の声に聞こえ、グリーンケーブルズには無かったまた新たな世界がそこかしこに広がっていて、冒険家の老船長、男性をこき下ろすのが得意なご近所さん、海の女王のごとき美しさを放っている謎の美女。別れも、出会いもアンにかかればロマンスやら、美しいものに昇華されていきます!JTBの旅行でアンツアーなるものを発見したので足腰しっかりしてる時にアンの世界を満喫して夢見る時間を楽しみたい!2015/05/08
かや
3
アンが花嫁としてやって来て、たくさんの愛と喜びと悲しみと共に過ごした夢の家は本当に素晴らしい家でした。こんな愛が溢れている家に住んでみたい。ジム船長がかっこ良くて素敵でした。船長の『人生録』を読んでみたいです。レスリーが幸せに成って良かった。お互い愛しあっているのに、一緒になれないことほど辛いことってないですよね。ディックのことは凄くびっくりしました。あと、スーザンとミス・コーネリアの考え方結構好きです。夢の家からは離れることになってしまったけど、アンとギルバートならどこでもまた夢の家を作れるんだろうな。2013/12/15
吉右ヱ門
2
アンとギルバートの結婚から始まる。婚約指輪にダイヤモンドを拒み真珠がいいと言ったアンに、ギルバートが真珠は涙でできているからと反対したことへの返事が潔い。涙は嬉しい時にも流す「人生の喜びといっしょに、悲しみも引きうけるわ」そして新居での素晴らしい、そして癖のある住人達との出会いと交流。初めての夫婦喧嘩が友人の幸せのためという理由なのが、もうどこまで良い人なんだ!出会いがあれば別れもあり、何度も泣かされるが、全てを幸せと安らぎと温かさが包み込んでくれているので安心して読める。キラキラ輝きが溢れている一冊。2012/04/26
arinko
1
ジム船長がかっこよすぎる。幸せ三昧で終わるのかと思えば! ジョイスの件は意表をつかれた。そしてマリラが徐々に老いてゆくのが切ない。 レスリー素敵。