内容説明
栄養とは、具体的には、食物の摂取・消化・吸収・利用をへて、排泄で終わる過程をいう。この仕組みに障害をきたす要因として、近年、特に食物摂取の不足と過剰の問題が注目されている。食物摂取の障害は、生理的・心理的・社会的状況が複雑に影響する健康問題だけに、全人的反応に焦点をあてた看護が求められる。ロイ適応モデルを用いて、栄養に障害をきたした患者に対する“全人看護”の実践を示す本書は、理論的根拠に基づく看護を目指す看護従事者にとって待望の書。
目次
1章 ロイ適応看護モデルの枠組みと看護過程(看護について;ロイ適応モデルの看護過程)
2章 栄養の基礎(栄養と栄養ニード;身体と栄養過程)
3章 栄養と看護(栄養に関する行動のアセスメント;栄養に関する刺激のアセスメント;栄養に関する看護診断;栄養に関する看護)
4章 ケーススタディ(摂食障害による低栄養状態にある人の看護;嚥下障害による誤嚥性肺炎を併発した人の看護)
著者等紹介
松木光子[マツキミツコ]
愛媛県生まれ。神戸女学院大学大学院文学部社会学専攻修了。医学博士。大阪大学医学部保健学科教授、福井医科大学看護学科教授をへて、現在は日本赤十字北海道看護大学学長・大阪大学名誉教授
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