出版社内容情報
命を危険にさらしてまで助けた男の子が自殺未遂をくり返していると聞き、希子は亜吉良とともにその子の町へ向かう。シリーズ第三弾! あの、栄くんが?
三田くんと自分が、命を危険にさらしてまで助けたあの男の子――北村栄くんが、何度となく自殺未遂をくり返している――?
自分の目で確かめてみたいという亜吉良とともに、希子は北村栄の住む町へ向かう。
石川 宏千花[イシカワ ヒロチカ]
著・文・その他
内容説明
2年前、命を危険にさらしてまで助けた男の子―北村栄が自殺未遂をくり返していることを知った希子と亜吉良。ふたりは栄に会いにいくことに。そこに“死神うどんカフェ1号店”の臨時の従業員、谷風雅が死神としてあらわれて…。大人気シリーズ第3弾!
著者等紹介
石川宏千花[イシカワヒロチカ]
『ユリエルとグレン』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作、日本児童文学者協会新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
56
二人が助けた男の子が自殺未遂を繰り返す。何が彼を捉えているのか?死を恐れるだけに死に惹かれてしまう。子供のかかる熱病のようなもの。三田くんが男同士の話で見事解決。夏休み最後の思い出もできて、また一回り成長したかしら。2019/07/02
ぶんこ
51
命がけで助けた少年が自殺未遂を繰り返していると知って、亜吉良と希子が動き出しました。生きている意味がわからない、死ぬのが怖いと悩み苦しみ、こんなに悩むくらいなら死んだほうがましと思ってしまう。ある一部の子どもに見受けられますが、大人になるにつれて楽になるもの。栄君も亜吉良と話せたことで吹っ切れたようで良かった。月太朗が良い仕事をしていました。そして須磨さんの子どもを守る大人の発言には感動しました。心の中で思ったとしても、実際に行動に移すのは出来ない。すまさんは凄いです。2017/11/05
harupon
36
希子と三田君が助けた男の子・栄君の話。今回は栄君に死亡予定日があわられた!なんだかんだ言ってっても死神たちは希子や三田君の味方ですね。目黒先輩のことで、須磨さんの活躍ぶりも良かった。大人の対応素晴らしい。死神うどんカフェの1号店のみんなと海辺での夏の思い出つくり。いいお話でした。2021/08/03
coco
28
シリーズ3作目。今作は心揺さぶられる出来事が多かった。希子がまたひとつ成長し、目黒先輩も一歩踏み出し、読み終えて清々しい気持ちでいっぱい。1作目よりも2作目、2作目よりも3作目。読み進めるごとにはまっていく感じ。次作も楽しみです。2015/04/08
チャコ
27
シリーズ3作目。希子が心を閉ざし、亜吉良が半死人になるきっかけとなった水難事故で、2人が命を危険にさらしてまで助けた少年が自殺未遂をくり返していることを知る。”死”を身近に感じたことで、生きる意味が分からなくなってしまった彼にかけた亜吉良の言葉がすごく良かったです。また後半のメグシー先輩を巡るトラブルに対応した須磨さんのスマートなこと!悪い大人はいるし、そっちが目立ってしまうことの方が多いけれど、良い大人だって確かにいる。重たいテーマを扱っているけれど、説教臭さがないのでストンと心に入ってくる良作です。2019/07/29




