The new fifties
デジタル鳥瞰 江戸の崖 東京の崖

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  • サイズ A5判/ページ数 207p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062692892
  • NDC分類 291.36
  • Cコード C0095

出版社内容情報

江戸・東京は知る人ぞ知る崖の密集地帯。東京凸凹地形の第一人者が、鳥瞰CG地図を駆使して巨大都市の崖っぷちを探る1998年から翌年にかけて、にわかに「崖ブーム」が起き、毎日新聞社から『日本崖っぷち大賞』(安斎肇、泉麻人、山田五郎共著)なる書籍まで出版され、TBSや名古屋テレビでも「崖っぷち」をタイトルに冠した深夜番組もオンエアーされた。それから10年、古地図ファンをも巻き込んで、崖ブームは新たなブームになりつつある。
東京は、知る人ぞ知る、崖密集地帯。オフィスビルやマンションなどで密かに隠れている崖を含めれば、東京には膨大な数の崖が潜んでいる。本書は、CG地図などを駆使して、東京の崖を鳥瞰した。東京凸凹地形の第一人者が巨大都市の崖っぷち(クリフエッジ)を探る

第1章  江戸の崖 東京の崖 
第2章  「最も偉大」な崖 ?日暮里周辺?
第3章  崖棲み人と動物たち ? 麻布?
第4章  崖沿いの道と鉄道の浅からぬ関係 ?大森?
第5章  崖から湧き水物語 ?御茶ノ水?
第6章  崖縁の城・盛土の城 ?江戸城?
第7章  切り崩された「山」の行方 ?神田山?
第8章  崖の使いみち ?赤羽?
第9章  論争の崖 ?愛宕山?
第10章  「悲しい崖」と自然遺産 ? 世田谷ほか?
第11章  隠された崖・造られた崖 ?渋谷ほか?
最終章  愚か者の崖  ?「三 ・一一」 以後の東京と日本列島?
コラム 東京の崖考察の基本資料
コラム 崩壊地形用語と「崖縁」
コラム 荷風の祠
コラム 日暮里の崖と小林一茶
コラム 崖上の漱石、崖下の一葉 
コラム 氷河性海面変動と侵食崖の生成
コラム「バッケの現場」
コラム『江戸名所図会』に見える国府台の崖
コラム 平川の流路 
コラム「清正が作った」石垣と崖
コラム 江戸最古の坂 コラム 九段坂は崖だった
コラム 縄文地図のトリック
コラム 霊廟の崖
コラム 崖下にあった国分寺村
コラム 崖と埋葬 
コラム 老人の崖 子どもの崖
コラム 「本物」の岩の崖
コラム 「明日の崖」


芳賀 ひらく[ハガ ヒラク]
著・文・その他

内容説明

鳥瞰CGで見た謎の凸凹。江戸城・御茶ノ水・愛宕山・神田山・渋谷etc.東京凸凹地形の第一人者が探る巨大都市の崖っぷち。

目次

第1章 江戸の崖 東京の崖
第2章 「最も偉大」な崖―日暮里周辺
第3章 崖棲み人と動物たち―麻布
第4章 崖沿いの道と鉄道の浅からぬ関係―大森
第5章 崖から湧き水物語―御茶ノ水
第6章 崖縁の城・盛土の城―江戸城
第7章 切り崩された「山」の行方―神田山
第8章 崖の使いみち―赤羽
第9章 論争の崖―愛宕山
第10章 「かなしい」崖と自然遺産―世田谷ほか
第11章 隠された崖・造られた崖―渋谷ほか
最終章 愚か者の崖―「三・一一」以後の東京と日本列島

著者等紹介

芳賀ひらく[ハガヒラク]
1949年仙台市生まれ。日本国際地図学会評議員。淑徳大学公開講座「古地図と文学でめぐる江戸東京 崖っぷち紀行」講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

45
勉強用参考文献。東京もこれほど起伏がある地形なのですね。勉強以外にも使えそうなくらい図版が豊富です。2015/10/27

Tadashi_N

27
江戸の崖は、川が作ったもの、海が作ったもの、人が作ったものの3種類。2020/10/21

17
東京の崖を地形学的に一般向けに解説した本。日暮里から赤羽、銚子、麻布、大森、江戸城、神田山、世田谷、国分寺。文豪の作品に登場する崖の紹介や、江戸の絵や古地図に描かれた崖の検証も。九段坂や渋谷の宮益坂・道玄坂もかつては急勾配の崖で交通の難所だったそう。人によって崖が切り通されて坂や階段が作られたり、切り崩されて緩やかになっていて、かつては崖だったとわからなくなっている場所は多いみたいです。都市の災害リスクは、地震や点在する崖の危険性からだけでは単純に判断できませんが、地形のことを考えて備えるのは大事ですね。2014/09/21

夜の女王

14
東京の高低差に地質学的歴史学的に考察した本。何と言っても、高低差を強調したデジタル解析図が面白い!上野から赤羽にかけての鳥瞰図は一見の価値あり。赤塚の崖は23区最大の高低差とか。登りたくはないが(笑)、見てみたい。江戸城の成り立ちと、神田山の引き崩しの関係。御茶ノ水渓谷と浮世絵のウソ。等々、知ってる地形の考察は特に興味深い。崖を表わす古語「アズ」「アザ」「ヤツ」「ママ」「ノゲ」「クラ」などが付いた地名の何と多いこと!最後に急傾斜地崩落危険個所が載ってるがごく一部。崖近住民としては他人事ではない!2016/11/08

くらひで

13
東京都心部を中心に崖にこだわった本。確かに赤羽から大森あたりまでの京浜東北線の西側の崖線、御茶ノ水から目白までの神田川沿い、渋谷、麻布、国分寺崖線など、日頃は何気ないが、気になる崖は多い。玉川上水や三田用水が尾根を伝い、谷側に向かって水を落として生活用水を供給していたというのは、昔の人の高い知恵。地形を如何に活かしながら、自然を自らの生活に取り込むのか、高度な知恵と技術を感じられる。また、意外に急傾斜地崩壊危険箇所が身近にあることに驚かされる。地図、写真を随所に散りばめられ、見ているだけで楽しめる。2016/10/31

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