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内容説明
もしこの世に男女の区別がなく誰でも大人になれば子供が産めるようであったら、どんなに殺風景であろうか。ムシたちの真摯な恋とヒトの「雌雄同体型」の遊びの性をユーモラスに描く「大笑い」の1冊。
目次
第1章 恋を邪魔する寄生虫
第2章 ムシたちの真剣な「性」
第3章 心の「性」と体の「性」
第4章 寄生虫たちの平和
第5章 今、「性」があぶない
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumako
12
前半は寄生虫の、後半は人間の性についての説明。寄生虫の性は理に適っていて無駄がない。人間の性は、胎児の性が分かれる時から複雑なんですね。機能・脳・染色体それぞれで性が統一されないとか。性が分かれているのは、耐性を持つ子孫を残す為だとするなら、ひとりの人間の中で性がふたつあるというのは、耐性を持つ必要が無くなっているという事?環境ホルモンの影響も大きいとはいえ、精子減少の問題も、これが人間の進化なの??2023/03/19
Ryotaro Tsunekawa
1
寄生虫の健気な生、高らかに詠われる性。虫たちの生きることに迷いのない、全力の生、性。ヒトの性は、中性化が進み、雄が雄であるということ、雌が雌であること、違いがあることが如何に自然なことか。「平等である」ことの如何に不自然なことか。もう、事実として、僕はヒトで、日本人で、オトコで、それはどうすることもできないことだし、どうかすることでもなくて、じゃぁ、今のこの状態を謳歌しないでどうするんだ、と。生きよう、と思う。もののけ姫じゃないけれども。2013/07/07
本多
1
母の書斎にあったものを拝借しました。寄生虫はこれから勉強していく事でもあるので、予習になったかな。性って…って考えさせられる本でした。2012/01/27
はらだともこ
1
1998年の本。地球温暖化やダイオキシン、環境ホルモン等に関して言及している部分は、最近新たに諸説あるので捉え方が難しい。(環境問題だけでなく、性同一性障害をめぐる社会制度の事など、全体的に生物の話より社会的な問題についてのボリュームが多かった。)実体験を元にした、寄生虫学や疫病、公衆衛生に関しての話題は分かりやすく楽しく読めた。2012/01/05
整
1
ぜひ藤田先生の講演を聴いてみたい。2009/08/05
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