内容説明
小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
53
この本がきっかけで『猿の手』や『黒猫』、更には『シャーロック・ホームズ』で有名なアーサー・コナン・ドイルが怪奇小説を書き、晩年は妖精の存在に是を唱えるほど、オカルトに傾向していたことを間接的に知りました。『赤目地蔵』はお坊さんを唯一、助けたおばあさんが助かり、予言を馬鹿にして悪質な悪戯心で予言通りにしたら親切心がない村が滅んだというのはソドムとゴモラの逸話のよう。一番、怖いのは『あとになってから』。幽霊屋敷は未来にもなり得るということより、弁護人やいなくなった夫の妻が自殺した男やその家族を心配してないこと2015/03/29
鷺@みんさー
30
ドイルの怪奇短編が二つ入ってたのが収穫か。デフォーの幽霊目撃譚は流石の語り口で、今で言うモキュメンタリーなんだけど、これは確かに信じてしまいそう。切ない人情節も入ってるあたりがニクイ。この手のアンソロジーにはもはや100%と言っていいほど入っている、猿の手と黒猫。どってももう何回読んだかわからず、でも入ってたらやっぱり読んじゃうし、読んだらやっぱり唸る。細かい訳が違ってたりもするしね。2024/02/07
バジルの葉っぱ
4
96年の青い鳥文庫Kシリーズ。Kシリーズは世界名作文学の中から怪奇・幻想文学を選んだシリーズのようです。青い鳥文庫といえば今はいかにも子どもに人気がありそうな現代もののタイトルがならんでいますが、昔はこういった名作・古典もけっこうだしていたのですね。小学生にも読みやすい翻訳でなかなかよかったです。2013/02/10
奥山 有為
3
猿の手、黒猫収録2014/07/21
モリ
1
このシリーズはかなり好きだ。ただ、作品によっては翻訳時にちょこちょこ原作から変更している場合もあるようだから注意が必要だ(別巻に入っていた『奇跡を起こした男』など)。今巻は表題作がだいぶ尻切れトンボな印象で驚いたが、長編作品の一部分であるらしい。興味をひかれたので読みたいが、そう言いつつ読まない場合が多いので自戒。2025/04/10