内容説明
小学中級から。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
41
話と相俟って佐竹美穂さんの鬼気迫る絵が印象的な巻。この巻でほのぼのするのは「小さな手」ですね。表題作の内容は最近の鬼太郎のアニメで換骨奪胎して出ていたっけ・・・。そして今、思うとゴーゴリ、モーパッサン、ウェルズ、上田秋成、アナトール・フランスなどの有名な文学者達が怪奇・幽霊小説を書いていた事からも近年まで怪奇小説は一段、低く見られていたとは言え、皆から愛されていたんだなとしみじみと感じました。2015/03/13
あたびー
16
#日本怪奇幻想読者クラブ 子供向けの本だが全く原作のママ。平易な文章でとても読みやすい。子どもたちがこういう良い本を読んでこの世界に魅力を感じてもらえれば、と思う。ゴーゴリ「魔女のひつぎ」は、「ヴィイ」のこと。何度読んでも恐ろしく、不良学生の生活の記述も楽しい。ウェルズ「魔法の店」良い子しか入れないという魔法の店。いかにも怪しい店なのにお金を取らない。ただより高いものはない?(つづく)2019/06/23
マツユキ
12
Twitterで知った本。世界の名作文学から選ばれた怪奇、幻想文学の傑作集。ヴェルズ、上田秋成以外は、この機会がなかったら読まなかっただろうな。魔女に、幽霊、本当に怖いものもあれば、不思議だったり、心暖まる話もあり バラエティに富んでいて、面白かったです。ゴーゴリもっと読みたい。イラストも雰囲気があって、素敵でした。2019/07/29
奥山 有為
10
そうそうたる作家がズラリな青い鳥文庫kシリーズ。全8巻制覇をもくろんでおります。kは恐怖、怪奇のkらしい。ローマ字(笑)2014/07/15
鳩羽
8
キエフの不良神学生が、帰省途中にある村で老婆の家に泊まる。その老婆は夜更けに神学生の上に乗り、動物のように駆けさせるが…。表題作の「魔女のひつぎ」は、なんでこうなるのだろうという疑問が置いてきぼりにされるほど、恐ろしい話。納得ができないところもまた、怖い。「小さな手」は幽霊話の割に、ほっとするような優しさがある。「死者たちのミサ」「エドワードはかえらない」なども、怖いだけでなく情緒的に死者を捉えていて、味わい深い。2019/07/07