内容説明
気軽に読めて楽しめるショートショートこそ娯楽の王様だ。理屈不要の爆笑話から、毒気たっぷりのブラック・ユーモア、思わず考えさせられる風刺譚まで。小説界のマエストロ・阿刀田高氏が選びに選んだ「超」短編小説のオンパレード。読みだしたら止まらない極上の６３編。全作品に選評を付けてお届けします。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかり
13
阿刀田高氏の選んだショートショートの応募作品。気に入ったのは「助ける男」「ダイエットの神様」「幸運ローン」「次から次」。2018/09/10
good speed
13
小説現代ショートショート・コンテスト（１９９７年～１９９８年）入選作６３編と選評が収録されています。この巻から選者が星さんから阿刀田さんに交代しています。 阿刀田さんはジョーク、ダジャレ好きという感じです。「う～ん」という感じの作品に高い点が付いていたりと、私にはちょっと合わないかなというのが正直な感想です。「パパの愛情」「刷り込み」「ニュース」が好きです。2015/02/26
ＭＩＫＥＴＯＭ
6
読んでてちょっとビックリした。『パパの愛情』の作者名が「明野照葉」となっていた。この人、今現在はそれなりのプロの人気作家ではないか。２０年前はこういうのに応募してたんだね。微笑ましかった。ちなみに、作品そのものはまあそこそこかなって感じ（笑） 他には「死期」の身も蓋もないラストが笑えた。「アドバイス」は妙な切実感がある。「公害防止策」も笑った。「幸運ローン」の皮肉っぷり。「赤い糸」の似たもの夫婦。「死なせて」の笑えるイヤガラセ。「サングラス」の周囲の反応。「酒とワープロ…」の素直じゃなさ。今回もまずまず。2019/01/13
nob
6
「酒とワープロと男と女」「幸運ローン」「手話」「デジャ・ヴ」が好き。「流行作家」「キャッシュレス」「お茶菓子」はこの短さ故のアイデア勝ち。「仲間外れ」「メイク・ラブ」「ふし穴」はネタ的には平凡だがまとめ方が良い。「世界中の『長い人』に贈る」は何だかよくわからないが絵的に面白い。2017/08/18
しみそー
4
サクサク読める。ショートショートは文字を読むおっくうさを忘れさせてくれるからいい。軽いユーモアが心地よい。2020/09/18
