内容説明
病院前では“堕胎は殺人だ”というプラカードが林立している。「あなたを雇いたい。私と娘を保護してもらいたい」妊娠中絶反対派の度重なる嫌がらせに、強靱な女性医師ロメロのストレスも頂点に達していた。プロ魂に燃えるボディガードと脅迫者の必死の攻防が続く。アンドリュー・ヴァックス絶賛のアクション巨編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Panzer Leader
60
妊娠中絶を行っている女性医師を警護するだけの物語に500頁超えるのはボリュームあり過ぎじゃないとの思いは読み進めると払拭された。決してプロとは言えない脅迫者たちが4人のボディーガードの必死な警護を掻いくぐり標的に肉薄しすぎるとちょっと能力に疑問を持つが最後まで勢いで読ませ切る。所々挿入される非情な場面も新人処女作らしからぬ展開で効果的。複数の読み友さんの強力な押しの通りの快作でした。2020/04/04
bookkeeper
35
★★★★★ 再読。女医とその娘の身辺警護を引き受けたコディアックたちボディガードチーム。中絶賛成派と反対派が同席する討論会を控え、彼女たちを狂信的な反対派から守る事ができるか。 個性的なチームメンバー、探偵ブリジット、敵役の宗教家などの描き分けがしっかりしていて、彼らの人間ドラマに引き込まれます。真相の意外さはミステリの味わい。大切な人達を何人も失い、時に激情に駆られ、傷付きながら駆け抜けるコディアックに感情移入必至です。洋モノで分厚い割に読み易いよ。騙されたと思って読んでみなって、兄ちゃん。 2019/10/08
chiseiok
34
健気なケイティにかなり感情移入して読んでいたので、あの衝撃的な成り行きの時点で、もう既に自分のメンタルはまるで凍り豆腐が汲み上げ豆腐に変わっちゃったかの如くにプルプルに揺さぶられまくり。…/ _ ;。その時点からはもう物語の展開に釘付けでした。キャラ立ちまくりのブリジットはとってもチャーミングですが確かに少々お下品かもw。解説にもある"若書き"は確かに感じられる…にしても26歳でこの物語密度は只者では無いです。早速続巻に掛かります。2014/10/01
mayumi
29
お気に入りさんの感想を読んで手に取った作品。主人公はボディーガード・アティカス。中絶反対派から女医とその娘を守る仕事を請け負うが…というストーリー。対象者を守りきれなかった段階で、ボディーガードとしては失格なんだけど、28歳という青さもあり、精神的弱さを見せる場面も。そんなアティカスと同い年でありながら、女探偵のブリジットは実にオトコマエな性格してるけど。ラストまで気の抜けない展開で、え、これで終わり!?というなんとも言えないカタルシス…。次作も読もう。2020/05/05
武蔵野きつね
24
ハードボイルド小説久しぶりに読んだ。内容はハードボイルドだが主人公は探偵、ではなく私立のボディガード。ボディガードならではの展開が新鮮。作者グレッグルッカはこの作品がデビュー作であり当時若干26歳。若さからの荒削りな部分もあるが、それでも最高に面白い。アティカスシリーズはこの後7冊くらい続いて堂々の完結となる。かなりオススメできる。2017/01/24
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