内容説明
人は、経済的に合理的な行動をしているつもりで、意外に非合理的な選択をしているもの。100円の節約のために遠くの店まで行くのは賢い?なぜ安いものを買ったのに財布はからっぽ?現実社会にありがちな、人々の選択を歪ませる経済心理法則も開陳しながら、損する人生を改善して確かな未来を手にする37の実践的知恵を教示。
目次
第1章 あなたを無意識に動かす「経済の心理法則」(人を「パブロフの犬」にするしかけ―「自動的反応」と「希少性の原理」;人の経済行動は「枠組み」が支配する―フレーミング ほか)
第2章 「合理的行動」で損をする謎(「責任放棄」は、損をしないために正しい選択?―「コミットメント」と「エージェント」;勝っても「経済的敗者」になる不思議―勝者の呪い ほか)
第3章 知っているようで知らない「経済」の大原則(見た目に「安い」商品は本当にお得なのか?―初期費用;ついUFOキャッチャーにはまってしまうあなたへ―埋没費用 ほか)
第4章 人生のリスクをチャンスに変える経済学的解決法(現金・預金も目減りする―インフレーションの恐怖;「外貨預金」はリスクを減らす賢い選択―円安の恐怖 ほか)
著者等紹介
長瀬勝彦[ナガセカツヒコ]
1961年岩手県遠野市生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得後、駒沢大学経営学部専任講師、助教授を経て、現在同大学教授。東京大学博士(経済学)。「易しく、深く、面白く」をモットーに、経済学をはじめ各種の理論を駆使しながら、現実社会にありがちな人間の経済心理を解き明かそうとしている。2001年、『意思決定のストラテジー』(中央経済社)で、組織学会高宮賞および日本経営協会経営科学文献賞受賞
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