内容説明
死亡した父親から全財産を譲ると遺言された大学生の世良高行。命を狙われた彼が犯人を特定するために選択した方法は、偽装自殺だった。(『危険な関係』)。金融業者の徐銘義が殺された。被害者の性格と殺人現場の情況に疑問を抱いた料理人陶展文が、犯人のトリックを見破り、アリバイを崩し去る。(『枯草の根』)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mintia
9
「危険な関係」は、美男美女が登場し資産家一族の話なので興味深く読めた。 「枯草の根」は、スケールの大きい作品でかつ陶展文の活躍が良かった。2017/08/31
はち
2
読んだのは「枯草の根」。子供の頃によく読んだ陳舜臣の読み直しをしようと、まず陶展文ものを読むことにしました。この「枯草の根」はデビュー作ですが、先に陶さんが若かったころの事件「三角の家」を読んでいたので、作中の時系列としては合っているので、あの青年がこうなったのか、というのも楽しかったです。また、今は神戸の地名もわかるのでそれも楽しく、できるだけ震災前の神戸を思い浮かべながら読みました。華僑社会も垣間見えて興味深いです。2025/10/26
nac
2
★★★★2022/06/25
クロッチ
2
危険な関係は偽装自殺を利用し殺してしまうという設定。小道具としてのネクタイやネクタイピンが出てくるが、ネクタイピンを使って結び目がほどけないようにし人が首を吊ってもその重量に耐えられるのかが疑問。枯草の根は、桃源亭の主人が事件の犯人を解き明かす設定。犯人が入れ替わっているところがポイント。2021/03/02
にゃー
2
危険な関係はあらすじと違うけどなかなか面白かった。枯草の根は昭和っぽくないんだよなぁ。本格度も思ったより低くない・・・?陶展文もあんま何もしないしww2020/12/05




