内容説明
私が帰る場所はどこだろう。そもそも何故ここへ来たのか。喧噪のカルカッタ、憂愁のパリ、沖縄移民を訪ねてボリビアまで、クルドの音楽を聴きにトルコの東の果てへ―世界はあまりに広く知らないことだらけだった。彷徨える日本の今を描いて絶賛を浴びた『物語の海、揺れる島』の著者が綴る心に響く旅物語。
目次
第1章 ハウラー橋にて(インド・カルカッタ)
第2章 遠い島影(ボリビア・オキナワ村)
第3章 デンパサール・ムーン(インドネシア・バリ島)
第4章 風を織る島(沖縄・久米島)
第5章 ゆらてぃく組と過ごした日々(沖縄・石垣島)
第6章 帰郷(中国・黒龍江省)
第7章 家より遠くに(アメリカ・ロスアンゼルス)
第8章 「眼」の都市(フランス・パリ)
第9章 クルド人のダンス(トルコ・イスタンブール)
第10章 旅の記憶(タイ・ホア・ヒン)