内容説明
やり手の女性弁護士として少しは知られたベニーは、いまや追われる身。元恋人で法律事務所のパートナーを殺したと目されているのだ。真犯人を探すべく必死の逃亡を続ける彼女の行く手には、新しい死体がまたひとつ!アッと驚く逃亡生活を続けながら次第に真犯人に近づくが…。実力派の傑作ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
橋川桂
12
タイトル(邦題)とストーリー紹介から、全編通して追いつ追われつの逃走劇が展開するのかと思ったら(ドラマの「逃亡者」やダン・ブラウンのラングドン・シリーズのイメージ)、そういう展開は中盤過ぎ以降。それまでは殺人容疑をかけられた主人公が、同僚や顧客たちから手のひらを返され、協力的な相手も100パーセントは信用できず、希望を見いだしたかと思えば新たな殺人が立ちはだかり、と次第次第に追い詰められていく描写が続く。 2019/02/14
風祭
1
面白かった!最後はあっけなく、犯人もやはり・・・という感じだけれど、逃げている間がハラハラして面白かった。疑心暗鬼になると、誰もが疑わしくなるなあ^^2025/04/07
tsukasa_oishi
0
主人公が弁護士なのでリーガル・ミステリかと思いきや、犯人を捜し出す一般的なミステリだった。ラストの展開でちょっと都合がよすぎる箇所もあるのだけど、まあどうでもよい。主人公が某事務所に潜伏しているシーンを読んでいたら、マイケル・J・フォックスさん主演の映画を思い出す。メール係の男が重役になりすまして会社を動かし、ゆくゆくはトップにまでのぼりつめるというコメディ映画なのだけど、タイトルが思い出せない。まいいか。偽のIDを取得したりなんだりというシチュエーションはとても私の好みなのだなと実感する。2004/04/21