出版社内容情報
オノ・ヨ?コ[オノ ヨ?コ]
著・文・その他
南風 椎[ハエ シイ]
翻訳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
82
高橋源一郎「読むってどんなこと」NHK出版で紹介されていた本。巻頭にジョン・レノン「ぼくがこれまでに燃やした本の中でこれが一番偉大な本だ」1970年とある。ジョン・レノンの「イマジン」は、この本にインスパイアされたものと本人が語っている。1970年版の原本から33人の写真家とコラボして1993年出版された本。「地下水の流れる音を聴きなさい」「心臓のビートを聴きなさい」「地球が回る音を聴きなさい」「想像しなさい」詩集のような言葉たちとモノクロの写真。最後の一文「この本を燃やしなさい。読みおえたら」で終える。2020/06/30
lily
67
プレゼントの前に。心身共に余裕がうまれると、視界もクリアになって、今までみていた景色が美しく映って、愛着が湧いて、もう幸せを手にしていたことに気づくのね。2023/08/19
はっせー
63
オノ・ヨーコさんの詩集。この詩を読んだジョン・レノンがイマジンを作ったと言われている。読んでみて感じたことは自分の中の想像力をとても使う作品であったということであった。かなり抽象度が高く頭を使う作品であり、そしてなにより心にグサグサ刺さる言葉ばかりであった!こうした本を定期的に読みたいと思った~2024/06/08
馨
51
ジョンもこの本燃やしたのですね〜。この本からイマジンが生まれたのは納得。ヨーコさんの淡々とした短いメッセージは、私にはなかなか難しく思えました。すべては心を豊かにするために…とかそんな感じなのかな。2014/09/27
Y2K☮
48
文庫で再読。ジョン・レノンをインスパイアした詩集「グレープフルーツ」の再構築版。最初の「地下水の流れる音を聴きなさい」を読んだ時、乗っていた電車の中で身体がふわりと宙に浮く感覚に襲われた。疲弊した人々が集う空間で自分だけが違う位相へ移った様な。スピリチュアルと書くとどうしても眉唾な意味合いになるが、言葉一つで人の心はかくも飛翔し得るものなのだ。「~しなさい」とシンプルに云い切りつつ、その意図を明示しないのは村上春樹の文学と同じく明示できる性質ではないから。想像してご覧。心のスイッチが切り替わる奇跡の一冊。2015/11/15