内容説明
モンタナ州の辺境の森に銃声が轟いた。連邦逃亡犯が子供を含む人質を盾に山頂の山小屋に籠城。地元警官、FBI、連邦執行局の特別チームが相次いで集結、一進一退の攻防が続く。交渉、駆け引き、脅し、あらゆる手段で人質奪還をはかるバニッシュ司令官の苦悩は深まる。息詰まる人質救出作戦を描くパニック大作。
感想・レビュー
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tegi
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『強盗こそ~』『流刑の街』のボストンを舞台にした二作に比べるといっけん大きく異る印象ですが、善きことを目指しながらも内なる獣を抑えきれないでいる主人公、憎むべき暴力漢でありながらもどこかこちらを魅了してくる悪役など、共通する要素は多い。終盤に向けて、主人公がどこか抽象的な正義を背負って鈍く輝いていく(ある種の聖性みたいなものを背負う)ところは特に。ホーガンの前述二作が好きな人以外に特段大プッシュするような小説ではないですが、ぼくは好きです。2012/12/30
慧
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★1/22007/08/01