出版社内容情報
【内容紹介】
敗戦、勝者の日本占領がはじまる。歴史上かつてなかった事態に不安と恐怖と臆測が渦巻くなか、政府は国体を護持し民族の純血を守る防波堤として、占領軍用特殊慰安施設協会（RAA）の設置を急遽、指示する……。日米双方の徹底取材で占領史の空白を見事に描ききった傑作ノンフィクション。『マッカーサーの二つの帽子』改題
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
James Hayashi
30
79年初版。終戦を迎えた日本政府は占領軍兵士の婦女子への強姦を恐れ慰安所の敷設を民間に託す。金儲けの為でなかったため本業の売春業者に任せなかった。良いか悪いかは難しいところ。終戦直後の占領軍が行なった強姦を含む犯罪の高さを見れば、兵士の性欲をコントロールすることが如何に難しいか見れる。また性病の蔓延も各地に蔓延ったことが見れる。殆ど資料がない中、著者の取材力が光る力作。2018/12/13
yokmin
6
副題は「国策慰安婦をめぐる占領下秘史」 P-151 （米国）第八軍は「「軍に関連した日本人の健康治療」のためにはあらゆる薬品を郡から出す許可を・・あたえている。「占領兵士に性病を映す可能性のある者の治療にのみ使用すべし」の一条をつけて、都庁にペニシリンの入った大箱が・・届けられた。すべて無料で提供された・・だが米政府は、講和条約後、日本政府にこの多額の支払いを要求してきて・・結局、大蔵省が肩代わりをすることになる。 橋下市長の言うとおりだ。日本だけでなく、米国等も同じことをしている。謝罪せず知らぬ顔か？2013/05/30
