内容説明
離婚スキャンダルで苦境に立つ若き天才監督マシュー・ワックスの伝記執筆のため愛犬ルルを伴ってハリウッドに乗り込んだホーギー。マシューを囲む人人には、それぞれ明かされたくない過去があった。そして、ついに殺人が…。愛と憎しみが交錯する映画界を舞台に謎に迫るホーギー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
66
ゴーストライターのホーギーシリーズの一つ。主人公は、世界的な売れっ子映画監督の自伝を代筆することになるが、監督は女優の妻から離婚を申し立てられて苦悩していた。少年のまま大人になった監督と魑魅魍魎の映画関係者たちと殺人事件。洒落た会話と癖のある人物の描写の妙に感心。ただ650ページは多すぎでなんども中断してしまったが、後半は一気に読む。次第に明らかになっていく過去話はカタルシスを感じさせる。実に読みがいのある本だ。同じシリーズで印象的だった警官が再登場で嬉しくなってしまう。オススメ。2018/07/22
Yuji
4
面白かった。最高ですね。（人気ないけど） ゴーストライターとオタクな偉大映画監督をめぐる映画業界の死闘。死人続出。ラストもばっちり。素晴らしいです。2014/01/08
ウサゲマン
3
えーと………………………………何から書いたら良いのかな。いつも通りの魅力的な作品。トリックや真犯人なんかよりもきちんと人間ドラマに重点を置いた作劇は、何をどう転がしても面白くなるんじゃないかと思わせるものがある。ただ１つだけ言わせて欲しい。全くそれだけでも充実してたってのに最後の最後でなんて爆弾を落としてくれるんだ！？君のことだよ、メリリィィィィィィィィィィィィィィィっ！！2010/08/12
kinghaya
2
★★ 和が続いていたので、翻訳もので一息。さすが、と言った内容。なかなか真実にはたどり着けません。最後の数ページが衝撃。続きを早く手に入れないと。2019/07/10
黒上豊
2
シリーズ5作目。今回は映画監督が相手。前半は業界のゴシップが飛ぶ中、映画作品の内容やビジネスにおける駆け引きが描き出されていて面白かった。日本も度々引き合いにだされていてちょっと驚いた。この頃の世界経済はこんな感じだったのだな、と。物語後半はホームドラマっぽくなっていて、家族愛や過去からの苦悩を乗り越える男の様子が入念に表現されている。このあたりは頭に情景が浮かんでくる。邦題の「女優志願」ってまさかあの娘のことだろうか。メリリーが出てこないと思っていたら最後にやってくれた。2014/03/25
