内容説明
北国の街、久寿里。一年の半分は霧に、冬は雪と氷に閉ざされた所だ。真夏でもぐずつくことの多い空に人々の心は晴れない。この街で、さらに陰鬱な事件が起こった。若い女性の首吊り死体と密室の中の首なし死体が発見されたのだ。署長に嫌われ捜査の主流から外れた四人の刑事が犯人を追う。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tetchy
2
主役を務める4人の刑事が実に刑事らしくなく、大学の推研サークルの輩が殺人事件を前に推理ゲームを展開しているかのような、青っぽさを感じる。この小説で明かされる真相はアンフェアに近い。ストーリーを読むうちに推理できる材料がほとんど提示されないのである。読者に推理する余地を与えず、残りのページも少なくなっていきなり真相を告げられた感が否めない。また題名に霧というモチーフを出しているのにほとんど事件には寄与しない。新本格ブームに乗じてデビューした作家にしてはなんとも味気ない。2010/01/24
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