大衆文学館<br> 姿三四郎 天の巻

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大衆文学館
姿三四郎 天の巻

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  • サイズ 文庫判/ページ数 452p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784062620420
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

文明開化の波は、日本武道にも押し寄せていた。理論に裏打ちされた近代柔道を模索する矢野正五郎の紘道館に身を寄せた若者・三四郎は、苛酷な稽古に耐え、紘道館を敵視する古式柔術、唐手、さらにはボクシングをも次々に打ち破っていく。興隆期に向かう明治の時代相を背景に、柔道草創期の苦難を生きた天才児の野望と成長の姿を雄渾に描き上げた、大衆文学史に輝やく入魂の青春物語。全三巻。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆーいちろー

3
講談社の大衆文学館のシリーズの一つ。奥付を見ると1996年、初めて読んでから随分時間がたっていることに感慨を覚える。初出は昭和十七年だそうだが、今読んでもまったく違和感が無く、なにより面白い。このシリーズの「大衆文学」という響きが、またいわゆる娯楽小説とは一線を画した印象を与えてなんだか新鮮。現代小説の世界では、もう純文学と娯楽小説の垣根などなくなって久しいが、こういう妙な迫力のある物語(帯に「物語の復活」とあるが…)は、最近の小説ではなかなかお目にかかれないような気がする。「猫之妙術」がなかなかいい。2013/09/14

アキ

1
維新を経て新たな国の姿を模索する日本。それに呼応するかのように生まれてきた柔道。今では考えられないようなルール無用の他流試合の数々が、がむしゃらに駆け上る当時の日本人の精神を象徴しているように思える。2018/12/19

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