内容説明
あの絵に会えます!ちひろの代表作をもれなく収録。花、少女、子ども、あかちゃん、四季など、充実したテーマ別編成。黒柳徹子さんの書き下ろしエッセイを各巻に掲載。心にひびくちひろのことばと長男・松本猛氏のエッセイを収録。原画の美しい色合いをそのままに再現するため、収録作品のすべてを新規撮影。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みずたま
18
図書館にて。冒頭の黒柳徹子さんの文章に胸を打たれた…。色とりどりの美しい花と愛らしい子どもたち。ちひろさんの願い、私も願う。世界中の子ども達の幸せ、平和な世界になりますように。2015/05/01
らん
15
花の画集と内容は似ていますが構成が違うので受ける印象が違いました。誰かと過ごす花のある時間も一人ぼんやり花と過ごす時間も大切だと感じる作品でした。冒頭に載っている黒柳徹子さんの言葉にうるっときました。平和でなければ花を育てたり鑑賞したりはできない、本当にそうですね。平和でない日々、今も泣いている子ども達がいると思うと悲しい。世界中に平和が訪れる事を願います。"何か人生のかなしいときや、絶望的になったときにその絵本のやさしい世界をちょっとでも思いだして心をなごませてくれたらと思う。"ちひろさん、ありがとう。2023/04/27
千加
14
画集。最後に絵の解説。花と子供の遊ぶ姿は、平和への希望。けれどちひろ自身のドラマチックなことも。「花とふたつのワイングラス 1968年」は、本当に素敵な真実。「…北向きでおちかけている古い六畳間はみちがえるようにはなやかに明るくなりました。私は千円の大金を全部花にしてしまったのです。今日は私の結婚式の日なのです。あとはぶどう酒一本ときれいなワイングラス二つ、これが四面楚歌のなかでの二人だけの結婚式でした。私の夫は二十三歳の若いコミュニストでした。」🌿幸あれ、ちひろ。残された絵は、語り続けるからね。2021/02/02
遠い日
7
「ちひろ美術館」シリーズ1。昨年ほどではないけれど、新型コロナの変異株に対する恐怖が日に日に募ってきて、コロナ鬱がまた出そうです。不安とストレスの自覚があります。ちひろさんのやさしい絵を存分に眺める間だけでも、多少の解放と発散になるような気がします。花の表情、子どもの表情、少しのエッセイめいた文章。抱きしめたくなるほどに愛おしい。2021/04/30
てんちゃん
4
ちひろさんの絵は、水彩画のさらりとしたものなので、感性でさらさら書き上げてるのかと思いました。しかし、解説を見ると、自分の画風に悩んだり、自分の納得いかない作品を何度も何度も書き直したり、かなり悩みながら、作品を作り上げていたと知って驚きました。水彩画で描かれた花々はみすみずしく重なりあい、心を潤わせてくれます。春に楽しむのにぴったりの画集です。2015/03/04
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