出版社内容情報
【内容紹介】
時は戦国から徳川の時代。歴史を決定する大事件に現われ、未来を予言し、超能力を使う“時の行者”と呼ばれる謎の少年ジュン。果たして宇宙人なのか?それとも地球の未来人なのか?天下分け目の「関ヶ原の戦い」、過酷なキリシタン弾圧の「島原の乱」、商人の悪徳に多くの餓死者を出した「寛永の大飢饉」など、史実を巧みに織り込んだ、手に汗にぎる異色の歴史SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hibimoriSitaro
2
再読。2000年2月初版。横山光輝の不思議な少年SFである。十年に一度戦国時代のいち地方に出現し,土地の政変に干渉しては去っていく。鉄砲や刀を受けつけぬ法力を修得した行者を名乗るも実は光線銃や電磁バリアで武装している。どうやら歴史に関与する目的でなくて巻きこまれ型の被害者なんだが,関ヶ原や島原の乱といった大事件にも絡むのだからやっぱりトラブルメイカだ。けっこうドジっ子で,公儀の記録に残ったりしている。投獄や拷問に耐えるなど未来人のくせに案外と体力のあるのが昭和のこどもを感じさせておもしろい。2022/04/25
北白川にゃんこ
1
行者…、一体何者なんだ…。バビル二世か?2014/09/03