出版社内容情報
【内容紹介】
女の愛と男の大志が奏でる流麗な一大叙事詩
672年に起きた熾烈な権力闘争・壬申(じんしん)の乱。その歴史の陰に、飛鳥の女たちの愛の力が輝いていた!持統天皇の生涯と“史実”に秘められた“真実”に迫る大型歴史ロマン!
天智天皇(中大兄皇子)(なかのおおえのみこ)による国家整備が進められる中、わが子・大友皇子(おおとものみこ)を後継者に推す天智と、その弟・大海人皇子(おおあまのみこ)の対立は、日ごとに激化していった。生命の危機を感じ、いったん政界を退く大海人。父・天智と夫・大海人との狭間で揺れるう野讃良皇女(うののさららのひめみこ)(のちの持統天皇)は、強い意志と行動力をもって、夫に全てを賭ける!隠棲(いんせい)しながら、挙兵の時をうかがう大海人と讃良──。事態は、天智の死によって急転する!672年、ついに、天皇位をめぐる骨肉の争い、壬申の乱の火ぶたが切られた!!
女としての幸せより“戦友”として夫とともに戦い抜くことを選んだ持統天皇。その激しい生の軌跡をドラマチックに描いた歴史ロマン傑作、第3巻!
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そら
36
壬申の乱。また瀬田の唐橋か~( ゚Д゚)。この前読んだ平家物語でも2度も戦場になってたけど、ここってすごい場所だったんだな~。近くだし、今度ゆっくり訪れてみなくては。それにしても、皇位継承の順番を無視して、我が子に継がせちゃあ、そりゃあ戦になるよね。暗殺されることを心配して病気のフリしたり、出家したり、歴史ではよくある話なんだろうけど、大変だな~。そしてやっぱり大友皇子は「可哀そうな人」って印象(^_^;)2021/02/26
毒兎真暗ミサ【副長】
13
蒲生野で起こった二組の不義事件からの第三巻。この、紫野〜で有名な額田女王の歌からなる事件が天智天皇と皇太子である大海人との溝を深くする。その結果、心理合戦と苦汁の策とを掛け合わせた日本最古の大決戦「壬申の乱」が幕を明け、根回しと洗脳、財はないけどアイデア勝負!な讃良の内助の功が光る。十市を巡る高市皇子と大友皇子の焦燥。しかし額田親娘は揃って自己愛性とギャップに惹かれる母性本能の持ち主。悪者が倒されてチャンチャンってわけにはいかないのが女心なのかなぁ。歴史は【まさか!?】で動いてる!と納得させられる第三巻。2022/08/12
荒野の狼
11
奈良県や滋賀県を旅行した人には、旅の想い出に、旅行をプランしている人には、「聖地巡礼」をすることで旅行がより充実することが期待できる作品。なお、商品説明に、11巻が収納できる特製ケースがついているかのような印象があるが、私が受け取ったセットにはそのようなものは付属していなかったので、その点は留意したいところ。2021/07/04
Ayakankoku
8
壬申の乱まできた。だんだん人間関係などが複雑化してきて、とりあえず読み進めるだけ…となってきているけれど…2022/02/24
椿
8
壬申の乱か~。あんまり覚えてなかった。天皇になるには、母親が皇族じゃなくてはいけなかったなんてなぁ。母の身分が低かったために上手くいかなかった大友皇子が不憫でならないよ。2016/03/09