出版社内容情報
【内容紹介】
戦争直後の日本。やみ市を徘徊する飢えた人々の中に、大山倍達もいた。生きる目的を失い立ちすくんでいた……。目の前で米兵に襲われた女性を救うため、空手を使った倍達は、まだ自分には空手が残されていたことに気づき、生きる望みを取り戻していく。凄絶な死闘を繰り返しながら、人生の師と仰ぐ剣聖・宮本武蔵の到達した境地を目指し、真の空手道を追究し続けた伝説の巨人・大山倍達の波乱の半生を描く第1弾!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
AICHAN
35
再読。「これは事実談であり……この男は実在する!?」という梶原一騎の文言に騙されて、この17巻を何度読んだか知れない(よく見れば最後に「?」が付いているのに)。大山倍達(崔倍達または崔永宜)は特攻隊員ではなかったし山籠りもしなかったらしい。政治青年だった大山は政治家の支援をしながら空手に打ち込んだ。大山が梶原に嘘を付いていたという線も考えられる。有明省吾の本名は春山一郎という。しかし大山の最初の弟子ではない。ただ、強さでは一番の弟子だった。牛と闘ったのは本当であるがアメリカでも闘ったかどうかはわからない。2022/12/13
AICHAN
31
再読。「これは事実談であり……この男は実在する!?」という冒頭の一文に「?」と付いているのに気づけば、これがノンフィクションではないかもと思って読んだかもしれない。。大山倍達が特攻隊員だったとか山籠り修行したとか、事実ではないことをそのまま信じることはなかっただろう。大山が原作者の梶原に嘘を付いていたということも考えられる。有明省吾の本名は春山一郎という。しかし大山の最初の弟子ではない。ただ、強さでは一番の弟子だった。牛と闘ったのは本当である。映画にもなった。2025/03/01
山田太郎
31
単なるバカという気がしないでもないが。つのだじろうの絵がなんか恐怖新聞読んでるようで違和感があります。2016/07/29
AICHAN
29
ヤフオクで買ってしまった中古本。「事実を事実のまま完全に再現することは、いかに面白おかしい物語を生み出すよりはるかに困難である」(アーネスト・ヘミングウェイ)。「これは事実談であり、この男は実在する。…(中略)…ヘミングウェイのいう困難に敢えて挑戦するしかない」。という出だしに一発でやられ、荒唐無稽な話でも私は信じてこの物語を何度も何度も読んだ。大方がフィクションだと知ったのは最近。梶原さん、あんたはまったく罪なことをやってくれたよ。でも、またこうして買って読んでしまう。面白いことは面白いのだ。2017/08/04
AICHAN
13
このシリーズは大袈裟でなく思春期から20代にかけて私の聖書的な存在だった。2012/06/20
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