出版社内容情報
【内容紹介】
手塚さんは天才という業苦を背負って、しかし苦を遊行し楽しんだ人でもあった。
灼熱の砂漠で遭難した少年タブロ。両足を骨折し身動き1つできない彼の心に、ささやきかける不思議な声。何日も燃えるような日射しにさらされ、今にも力つきそうなタブロに、己の身を削って水分を与えて励ます精霊。サボテンの精霊と少年の心に芽生えた、不思議なときめきとは……。表題作「夜よさよなら」のほか、メタモルフォーゼをテーマとした傑作短編10編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
15
1974年から85年にかけて描かれた11編の短編集。ストーリーに起承転結がなく、意味もなく放り出されるような読後感の話が多いように思った。この当時から、地球人口が80億人になって野生動物がいなくなる世界や、10人に1人が寝たきりになり介護ロボットの手を借りる世界などを描いているのが凄い。世の中は天才の考えた通りのディストピアに向かって進んで来てしまったのか。2020/05/22
みのにゃー
3
処分前の再読。表紙を見るとサスペンスかと思いきや、別種族との交流を描いた傑作ぞろいなのです。どうしてこんな話を思いつけるのだろう。2017/08/20
あかさ
1
メタモルフォーゼシリーズとインセクターシリーズと夜よさよならとダリとの再会とおけさのひょう六合計11編の短編集だった。メタモルフォーゼは大将軍森へ行くが余韻があってよかった。あとはおけさのひょう六がせつなくていい…。夜よさよならはサボテンが人に寄生して旅をするってのがおもしろかった。次は何を読もうかねえ…?2025/08/02
ぽてち
1
★★★☆☆やっぱり手塚作品は良い。「ダリとの再会」では看護ロボット登場。1982年の作品ながら40年近く経った今に通じる「近未来の問題」が描かれてる。2019/07/12
はるむ
1
安定感のある短編集。少し奇妙だったり、民話的なお話が多い。個人的には医療用ロボットを題材にした「ダリとの再会」、ある夫婦に出会って頑なな兵士の心が動く「大将軍森へ行く」などが印象に残った。2014/03/04




