出版社内容情報
【内容紹介】
人間・一休宗純の生涯を描く、漫画家・坂口尚の絶筆
「空の雲、木々の木漏れ陽、地面に落ちた影。そんな何気ない描写の中に坂口さんはいるのだと思う。」――漫画家/大友克洋
今からおよそ600年前、世はまさに戦乱の時代にひとりの男子が生まれた。
幼名は千菊丸。父を天皇に持ちながら幼くして出家し、周建と名付けられたこの少年僧こそ後の一休宗純その人である。
激動の中世日本史上、もっとも純粋に生きた僧侶・一休宗純。
とんち小僧として有名だった少年僧時代の真実を、今なお高い評価を受ける漫画家・坂口尚氏が描く歴史大河ドラマ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bo-he-mian
13
「一休さん」と云うと我らが世代は ♪~好き好き好き好き好きっ好き、愛してる~ の、アニメの一休さんをすかさず連想するが、十代の頃から敬愛してやまない漫画家・坂口尚さんの遺作もまた一休宗純だ。本作、「アフタヌーン」連載中にチラ読みはしていたけど、なぜかきちんと通読せずに今まで放置していた。十年以上前に職場の仲間と坂口トークで盛り上がった時に、彼がしきりに本作の事を言及するも、その時はおぼろな記憶ぐらいしかなかったので熱く語れなかった。で、ようやく熟読し、これは「12色物語」「石の花」と並ぶ傑作だと確信した。2021/02/14
たまきら
7
久々に本棚から出しました。う~むおもしろい。 朝なくなってたので焦ったら、だんなさんがもってっちゃってました。2015/05/20
daiyuuki
5
天皇を父親に持ちながら出家し、とんち小僧として名を馳せた幼少時代、ひたすら悟りと民の救済を求めた青年時代、名誉や利益ばかりに執着する大寺の高僧に反逆しつつ民に分かりやすく仏の教えを説きつつ生きた一休宗純の一生を、人間性に肉迫しながら描いた大河歴史漫画。「悲しみがなければ楽しみもない。悩みがなければ悟りもない」2006/11/23
袖崎いたる
4
とりあえず読め、てな一冊。まじで革命されるで。2019/07/07
おなか@
4
再読 昔アニメで見たとんち小僧ではなく、真摯に生きる求道者がいた 時代背景は応仁の乱に向かう中世、日本の黒歴史 今の日本を一休さんが見たら、なんというだろう? 駄目出しはしないと思う だけど、俺は駄目出しされたい 草鞋を頭に載せてほしい。。 ご用心ご用心 死にとうない>< 下の余白で満斉とか以外とまともなまじめキャラがあっさり物故してて悲しい(蒼天航路みたい。。)2016/05/27