出版社内容情報
【内容紹介】
天下のダテ者独眼龍、登場!!
コミックス「朝明けの巻」「風雲の巻」を収載。
天下のダテ者、独眼龍の反骨と才知に生きた全生涯!!
時に永禄10年(1567)、信長が天下に覇を唱え、長い戦国に一筋の光明が見え初めたころ、伊達家に1人の男児が誕生した。幼名を梵天丸(ぼんてんまる)、後の政宗である。
10歳で元服、愛姫(めごひめ)を嫁に迎え、名も政宗と改める。初陣以来、連戦連勝。会津の名川(めいせん)・芦名家の先兵である大内、畠山の両家を巧みな計略で追いつめたが、畠山義継の裏切りにより父を失う悲運に見舞われる。阿修羅となった政宗はその憎しみを外敵に叩きつけるが、それは逆に相手の結束を固めさせ、政宗自身を窮地に立たせ……。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
国士舘大学そっくりおじさん・寺
44
山岡荘八が余り好きではないので、読もうかどうか迷ったが、横山光輝が好きなので読む。初めて知る東北の戦国。政宗誕生前からお人よしの父の仇討ちの失敗まで。可愛くない政宗に対するラストの虎哉禅師の怒り(『人殺し』と連発)は爽快ですらある。続けて読もう。2012/06/15
森林・米・畑
18
戦国は中央の動きばかりしか知らないので、見方を変えて奥州から。伊達政宗の人気はどこにあるのか?生い立ちから知ることでその魅力にせまる。好人物の父輝宗とは対照的な性格の政宗。幼い頃より虎哉禅師の教えが良い影響を与えたのだと知れる。へそ曲がり教育が今後にどう影響していくかが面白い。2021/06/23
海音
3
「敵を憎むな」これは難しい。どれだけ寛容になろうとも、相手側がそうではないこともある。果たして自分の大切な存在が酷い仕打ちを受けても、敵を憎まずに調伏なんてできるものなのか。集団の長になる場合は【個人】を抑えなければならない。ただの抑圧では何れ爆発してしまうから、何らかの形で昇華させなければならない。もしこれができたら、その人は、ただの薄情者か異常者な気がする。まあ【死】に対する姿勢が違う時代というのもあるかもしれない。2024/10/20
イリエ
3
戦国の群雄の中で父に深く愛された政宗。虎哉禅師のへそ曲がり教育が面白い。2012/01/08
ふかし
3
戦いに憎しみがあってはいけない。戦いとは相手の迷いを断ち、調伏していくもの。感情に任せて動くのではないという教えが、でっかい。伊達政宗カッコイイなぁ2012/01/04