出版社内容情報
【内容紹介】
「風が……万里の長城よりも、もっと遠い向こうからずうっと旅をしてきて、この杉の木の上で少し休むの……」その父と母のような杉の木を守って欲しいという少女の依頼に、トーゴーは躍起になる。無邪気で無垢な心に応えるためには、同等の誠意が必要なことを知るトーゴーだからだ。娘の名をつけた美しいゴルフ場を作り上げるため、木を伐採しようとする男と対決するトーゴー。男の心を開いたのは、杉の木に守られているような少女の寝顔だった。
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- フェイク~ニセモノの彼、ニセモノの顔~…