出版社内容情報
【内容紹介】
夏子たちは、龍錦を栽培していくうえでも問題の、農薬空中散布の中止をついに進言した。だが夏子の、子供たちのためにも、稲のためにも、土のためにも、という思いは町の人々には伝わらない。役場や町会議員なども圧力を加えだし、栽培会のメンバーは苦しい立場に追いこまれる。夢の吟醸酒のためにも、町の未来のためにも、夏子には負けられない戦いだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森林・米・畑
8
お酒より農業がメインの巻でした。農薬の空中散布反対運動、有機農法の魅力を説きながら参加者を増やし、町の稲作を変えようと奮闘するもなかなかうまくいかない。2019/10/19
しゅわ
4
むか~し、日本酒の勉強をした頃に買った本…本当にひさびさに本棚の奥から出してきて一気読み中です。いろいろぶつかりながらもひろがってゆく龍錦栽培会。農業の理想と現実の狭間で苦悩する夏子です。実母の病気で里帰りしていた 義姉・和子が正月に亡き夫と過ごしたくて帰ってきたと告白する場面…地味だけど凛とした彼女が好きな私は、大好きなシーンです。2013/06/16
Ayumi Shimojoh
1
(6)は5巻に続いて後継者たち、しかし河島村「農民編」の後継! 仁吉、豪田へ、旧世代組合長、宮川のじいさん達が、目を覚まして農薬のない土地を子や孫へ伝えたい。そんな百姓農家どっぷりの1冊。2016/07/26