健康ライブラリーイラスト版<br> 認知症と見分けにくい「老年期うつ病」がよくわかる本

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健康ライブラリーイラスト版
認知症と見分けにくい「老年期うつ病」がよくわかる本

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062597784
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C2347

出版社内容情報

高齢で「認知症」が心配される場合、じつは「うつ病」であることが少なくない。正しい知識を示し、早期発見・早期治療に役立てる。●「うつ」で死なない、死なせない!! もの忘れの多さ、長引く体の不調に要注意!
 「老年期うつ病」とは65歳以上の年代にみられるうつ病のこと。今や10人に1人がかかるとさえ言われています。
 老年期うつ病は認知症とよく似た症状を示すことがあります。「もの忘れの多さ」などから認知症の始まりを心配して受診し、うつ病と診断される人も少なくありません。
 うつ病は、体の病気をこじらせて死亡率を高めたり、自殺の原因になったりするなど、命にかかわることもある病気です。
 見逃されやすい高齢者のうつ病=「老年期うつ病」の、要注意サインから治療法までを徹底解説します。

《第1章 高齢になるほど「うつ」は増える》
●チェックしてみよう!/家族が気づきやすい「老年期うつ病」の要注意サイン
●Aさんのケース/妻との死別後、なにもする気が起きません
●どれくらい多いか/10人に1人は「老年期うつ病」にかかる!?
●どんな病気か(1)/症状から病気かどうか判断される (2)/高齢者のうつ病はより多彩な現れ方をする
●なぜ多い?(1)/老年期はさまざまな要因が重なりやすい (2)/長く生きるほど喪失体験は増える (3)/脳も老化し働きに問題が生じやすくなる (4)/体の状態の悪化が心の状態に結びつく (5)/「思い込み」が治療の機会を遠ざけてしまう
《第2章 うつ病? それとも認知症?》
●Bさんのケース 最近、もの忘れがひどくて…。
●うつ病と認知症(1)/認知症と間違われやすい高齢者のうつ (2)/うつ病と認知症は深いかかわりがある (3)/うつ病も認知症も対応は早いほどよい
●アルツハイマー病/初期には「うつ」を併発することも
●脳血管障害/脳梗塞後はうつ病も認知症も生じやすい
●妄想・幻覚があるとき/うつ病でも認知症でも妄想は起こりうる
●診断を受けよう(1)/問診と各種の検査で状態をみる (2)/画像検査が診断の助けになる (3)/どこにかかればしっかりみてもらえるか
《第3章 老年期うつ病の最新治療法》
●Cさんのケース/母は「ここが痛い」「めまいがする」などとひんぱんに病院通いをしています
●治療の方針(1)高齢だからこそ早めの対応が望まれる (2)/「薬だけ」にかたよらない対応が必要
●薬物療法(1)(2)/●電気けいれん療法など/●精神療法の基本
●認知行動療法(1)/うつに陥りやすい思考パターン (2)「ほかの考え方」をできるようにする
●対人関係療法/「重要な人」との関係を整え直す
《第4章 「うつ」で死なない、死なせない!》
●Dさんのケース/●闘病中の注意/●家族の役割(1)?(4)
《第5章 再発を防ぐ暮らし方》
●Eさん夫妻のケース/●心がまえ/●生活習慣/●やってみよう(1)(2)/●健康管理


三村 將[ミムラ マサル]
監修

内容説明

「うつ」で死なない、死なせない!もの忘れの多さ、長引く体の不調に要注意!もの忘れ=認知症とはかぎらない!見逃されやすい高齢者のうつ病。要注意サインから治療法まで徹底解説。

目次

1 高齢になるほど「うつ」は増える(Aさんのケース―妻との死別後、なにもする気が起きません。そうこうするうちに、体の調子も悪くなってしまいました;どれくらい多いか―一〇人に一人は「老年期うつ病」にかかる!? ほか)
2 うつ病?それとも認知症?(Bさんのケース―最近、もの忘れがひどくて…。認知症の始まりかと思うと、不安で不安でたまりません;うつ病と認知症1―認知症と間違われやすい高齢者のうつ ほか)
3 老年期うつ病の最新治療法(Cさんのケース―母は「ここが痛い」「めまいがする」などとひんぱんに病院通いをしていますが、いくら薬を飲んでもスッキリしないようです;治療の方針1―高齢だからこそ、早めの対応が望まれる ほか)
4 「うつ」で死なない、死なせない!(Dさんのケース―心臓発作で倒れた父。一命をとりとめたものの、すっかり元気がなくなってしまいました;闘病中の注意―うつ病は命にかかわることもある ほか)
5 再発を防ぐ暮らし方(Eさん夫妻のケース―夫の退職を機に、夫婦で地域のボランティア活動に参加。「新しい役割」がみつかりました!;心がまえ―「健康的なあきらめ」で楽になることもある ほか)

著者等紹介

三村將[ミムラマサル]
慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室教授。1984年慶應義塾大学医学部卒業。慶應義塾大学精神・神経科学教室助手などを経て、1992年ボストン大学医学部行動神経科に2年間留学。帰国後、東京歯科大学市川総合病院精神神経科講師、昭和大学医学部精神医学教室准教授などを経て、2011年4月より現職。専門は神経心理学、老年精神医学、認知リハビリテーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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nyaoko

67
長く生きる事は喪失感の連続。経験をすればするほど辛い事も多い。心を使い過ぎるといつかは壊れるし、病んでしまう。認知症も、うつも、若い人も老いた人も絶対にほっといてはいけない病気。持病や性格で「治らない」という勝手な判断はしないこと。再発防止につとめること。家族だけに負担を強いてはいけないこと。寂しさを埋めることは予防の1つ。2016/04/22

tuna

0
認知症との鑑別、相違点がわかりやすいが、差異によって見ていく意味がどこにあるか考える必要があると思った。2015/04/30

最終バック九番手

0
現時点では決定的な薬剤や療法は存在していないということを改めて確認させられるだけなので当事者や家族にとってはあまり楽しい内容ではない…一度の長時間訪問より短時間でもこまめに顔を出すほうが孤独感が和らぐという指摘はなるほどと思った…第1刷発行:2013年9月10日…本体1300円2013/11/19

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