健康ライブラリーイラスト版
発達障害の子を育てる本 ケータイ・パソコン活用編

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  • サイズ B5判/ページ数 98p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784062597661
  • NDC分類 378
  • Cコード C2347

出版社内容情報

携帯電話やパソコンを上手に利用すれば、発達障害をもつ子どもの大きな支援策となる。本書ではサポートに役立つ機材を具体的に紹介。 発達障害の子の生活・学習支援に、ケータイやパソコン、タブレットなどのツールが活用されはじめました。読み書きや記憶、集中などに困難のある子が、ツールを使うことで本来の力を発揮できるようになっています。本書は、それらの実例を参考にしながら、役立つツールとその活用法を多数紹介しています。家庭や学校にいまあるもの、手に入りやすいものを中心に掲載しました。家庭での管理の仕方、学校での導入の仕方、親と教師が相談しておきたいポイントも解説しています。今日からツールを活用して、子どもが楽しく生活・学習できる環境をつくりましょう!

【主な内容】
●すぐに使えて簡単な「アルテク」を紹介します。「アルテク」とは? 本書をご覧ください。
●読み書きが困難なら、ツールを活用して、別の方法で学んでみましょう。本来の力を発揮し、勉強への意欲をとり戻す子がたくさんいます。
●ケータイ、パソコン、タブレットは、小学1年生から十分に使えます。読み書きが困難な子は小学3年生くらいになると、授業への苦手意識が明確になってくる場合も。それまでに使いはじめましょう!
●音声読み上げソフト、スキャナ、テキスト入力機器、音声入力ソフト、デジタルノート、ノイズキャンセリングヘッドホン、ボイスレコーダー、マッピングソフト、プレゼンテーションソフト、オンラインカレンダー、リマインダなどの機器・サービスの活用法を紹介。どんな子に向き、どんな注意点があるか、解説しています。
●ケータイやパソコンなどのツールを使ったことで、生活が好転した事例も紹介。日本では希望の大学に進学できなかった人が、ツールを使いやすいアメリカに移って国家資格をとり、働いています。
●よくある質問への回答も掲載しました。「ネット接続やゲームは問題にならないの?」「読み書きの力が落ちるのでは?」「特別扱いにはならない?」などの疑問点が気になる方は、ぜひ本書をお読みください。
●支援ツールを導入する保護者、教師、支援者のみなさんに知っておいていただきたい考え方、「合理的配慮」も丁寧に説明しました。支援はどこまでするべきか、どこまでなら特別扱いにならないか。その基準がわかります。

1 テクノロジーを使って夢を広げよう!
  ATとは支援技術のこと/印刷物障害を支援
2 子どもたちはかっこいいものを使いたい
  ツールの選び方/音声読み上げソフト/エディタ/ICレコーダー/ノイズキャンセリングヘッドホン/マッピングソフト
3 ツールの利用で人生が変わった子どもたち
 実例紹介(日本の子ども、渡米した大学生)
4 ケータイ・パソコンは特別扱いになるのか
  「教育上の問題は?」などの疑問への回答
5ツール利用が当たり前になる社会をめざして
 これからの課題/最新のとりくみ


中邑 賢龍[ナカムラ ケンリュウ]
監修

近藤 武夫[コンドウ タケオ]
監修

内容説明

ケータイ・パソコンで進学、就労をサポート。音声読み上げソフト、デジタルノート、ボイスレコーダーetc.すぐに使えて、一生役立つ支援ツールの徹底活用法。

目次

1 テクノロジーを使って夢を広げよう!(なにを使う?―すぐに使えて簡単な「アルテク」を活用する;誰が使う?―診断がなくても、いま困難がある子は使う ほか)
2 子どもたちはかっこいいものを使いたい(読むためのツール―紙にもパソコンにもカラーフィルタをかける;読むためのツール―音声読み上げソフトのレベルはかなり高い ほか)
3 ツールの利用で人生が変わった子どもたち(最新のとりくみ―「読み書き相談室ココロ」での交流;実例(日本)―タブレットを使ったら、抵抗なく字が書けた ほか)
4 ケータイ・パソコンは特別扱いになるのか(よくある質問―ケータイのネット接続やゲームが問題になるのでは?;よくある質問―パソコンを使うと、読み書きの力が落ちるのでは? ほか)
5 ツール利用が当たり前になる社会をめざして(これからの課題―ツールは充実しているが、制度面が整っていない;これからの課題―いまの教育観のなかで、どこまで活用できるのか ほか)

著者等紹介

中邑賢龍[ナカムラケンリュウ]
1956年、山口県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野教授。広島大学大学院教育学研究科、香川大学教育学部をへて現職

近藤武夫[コンドウタケオ]
1976年、長崎県生まれ。東京大学先端科学技術研究センター人間支援工学分野講師。広島大学大学院教育学研究科などをへて現職。専門は支援技術、発達神経心理学。障害者の学習や就労を支援するテクノロジー利用を研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪下睦月

8
兎に角ノートを写すのが苦手で、覚えた事(覚えてないわけではない)を片っ端から忘れていく息子。先生との連絡事項が儘為らないので、デジタル機器の持ち込みを学校側に相談してみたらあっさり断られました。まぁねしゃ~ないかな~と思いますが。もう少し様子を見て、あれだったらもう一度相談してみようと改めて思った本。2014/01/06

ぴーたん

5
見開き2ページ図説でとてもわかりやすいです!タブレットをどのようにサポートツールとして使っていくかよくわかりました。例えば、レシピをタブレットで見て作れるようになるとする。ある先生は「写真カードを作ればいい」と言うかもしれない。でも先生の手間も省ける上、なにより義務教育が終わっても本人が自分でできるようになる。こういった支援は残念ながら高校が一番遅れている。特別支援級は小中学校にしかなく、大学は就職など最終的な出口でもあるので取り組みが必要になってくる。高校でも支援が広がるといいのにな〜。2013/07/11

newheaven

3
ケータイ、パソコンと表題にあるがそれだけではもちろんない。デジカメ、ボイスレコーダー、キッチンタイマーなど、具体例が色々ある。東大での取り組みとして読み書き相談室ココロが取り上げられているのも良い。都心部ならケータイ、スマホくらいまで許可されそうな気がするが、まだ発達障害について理解の浅い地方だと、たぶんそこまでは難しいだろう。ボイスレコーダーくらいなら、なんとかなるかなあ・・・。見た目かっこよくないものなら、「ずるい」と言われずに済むのだろうか。難しい!2013/10/18

epitaph3

3
2012年。私のイチオシ教育書。教師は読んで、ね。読もう、ね。イラスト多用だからすぐ読める、ね。革命起こりますよ、頭の中に。2012/10/25

碧子

2
具体的!!こういう内容のものを読んでみたいと思っていた正にそういう内容でした。「その子のニーズにあった配慮」って当たり前のような気がするけど、日本の教育現場ではまだまだ難しいことみたいだ。「精神面に重きをおき、努力や鍛錬を求め、礼節や公平性を大切にする教育感の日本」・・・その通りだなぁ。見えない障害を抱えている子にも理解を。2015/09/02

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