こころライブラリー
天才と発達障害―映像思考のガウディと相貌失認のルイス・キャロル

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  • サイズ B6判/ページ数 306p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062597029
  • NDC分類 141.21
  • Cコード C0311

出版社内容情報

発達障害研究の権威、杉山登志郎氏大絶賛!
「10年に1冊の画期的な人智科学の登場である」

視覚優位のアントニオ・ガウディと聴覚優位のルイス・キャロル。彼らの認知の偏りが偉大なる「サグラダ・ファミリア聖堂」や「不思議の国のアリス」を生み出した。発達障害の新たな可能性を探る衝撃の書。

様式によって異なる認知世界の地平へ
これまで多くの指摘がなされながら、正面から取り上げられることがなかった認知様式による体験世界の差異。それは人との関係も、学習も、仕事も、つまりはすべての活動を巻き込んだ構造的相違に展開する。視覚優位の世界、聴覚優位の世界、パースレスによる失認、そして局所優位性など……。読者は、認知様式の特徴を踏まえることで、多くの問題が容易に解決し、新たな教育の可能性が生まれることに、まさに目から鱗が落ちる体験をするであろう。10年に1冊の画期的な人智科学の登場である。――杉山登志郎

岡 南[オカ ミナミ]
著・文・その他

内容説明

視覚優位のアントニオ・ガウディと聴覚優位のルイス・キャロル。彼らの認知の偏りが偉大なる「サグラダ・ファミリア聖堂」や「不思議の国のアリス」を生み出した。発達障害の新たな可能性を探る衝撃の書。

目次

第1章 あなたは視覚優位か、聴覚優位か(「認知」とは何か;二つのタイプの優位性―「視覚優位」と「聴覚優位」;他にもある認知特徴による分類 ほか)
第2章 アントニオ・ガウディ「四次元の世界」(神の建築家ガウディ;生まれながらの資質;ガウディ自身が語る認知の特徴とは ほか)
第3章 ルイス・キャロルが生きた「不思議の国」(子どものような心を持つキャロル;生まれながらの資質;一方的な努力と困った行動 ほか)

著者等紹介

岡南[オカミナミ]
室内設計家。大同大学工学部建築学科非常勤講師。神奈川県生まれ。桑沢デザイン研究所・住宅インテリア研究科卒業。女性で初めて日本建築学会賞を受賞した林雅子氏などに学ぶ。第16回リフォームコンクール総合部門で、三次元空間での人の動きを想定した総合的なデザイン力への評価で優秀賞を受賞。会社社屋・美術館など主に公共建築物の内装設計および色彩計画を行っている。また、自身の映像思考から視覚認知の研究を、色彩や空間認知・神経学・発達障害などからの考察をも交え探求し、チャールズ・ダーウィンやルイス・キャロルなどをはじめ、才能と認知の偏りの関係を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぷに

9
視覚優位と聴覚優位をガウディとキャロルを例に分かりやすく書かれている。何かがずば抜けて優れていると何かが劣っていたり(逆もまた然り)障害と捉えられたり特殊能力と囃し立てられたり。自分が見てる色だとか世界は確実に違っていて、、。各個人にあった教育がされると生きやすくなる人は増えそう。2020/04/06

かお

6
視覚優位と聴覚優位を初めて理解出来たと思う。 ガウディ、ルイス·キャロルを例にあげている。 視覚優位にも、人によって見方に種類があり、写真のように二次元、立体的に三次元、動画のように四次元。 さらに、ディスレクシアも絡めて紹介している。 聴覚優位は、初めて知ることばかりだった。 聞いた言葉を段階で重ねていき、理解する。言語の扱いに長けているので、言葉遊びが得意だったり。乞音、色覚や奥行きを感じにくい、相貌失認も関係していたり。 外から見れば天才でも、不自由な生活は大変だろうなと思った。2019/10/08

まかほ

6
普通の人でも視覚優位、聴覚優位で違いがあるそうで、自分はどちらだろうと思いながら興味深く読んだ。著者が視覚優位のためなのか、ガウディについての記述のほうが多い。けれどもルイスキャロルについても、そんな面白い人だったのか!と思ったり、色々苦労するんだなあと感じたり、2人についてもっと知りたくなる本だった。2018/07/24

やすのり

6
私自身が映像記憶者なのでそのシステムについて理解できたことと、他人も自分と同じような物の見方をしていると思ってしまいがちなところを、違うシステムを持っている人を知ることによって、無理解による苛立ちなどの軽減にも役立つ気がしました。ただ、文章が散漫な感じを受け、述べたいことが絞れていないように思えます。2012/02/03

6
自分も著者同様、思考する時は入力情報を映像に変換し、出力時は脳内の映像に言葉をパズルの様に当てはめる、あるいはそのまま実空間に投影するという「映像優位型」の認知特性で、脳内の映像を文字へと変換するのが苦手で時間がかかるという、いわゆるディスレクシアなのかも。だから本書の内容には非常に共感を覚えるし、この本のおかげで自分を少し相対化することができました。また自分は「線優位性」「全体優位性」の認知特性で、同時処理が得意な脳であることを再認識。今後もこれらの特性を自覚しつつ自分の振る舞いを考えていきたい。2011/11/12

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