出版社内容情報
ますます深刻化する小1プロブレムの課題にどう対応すればよいのか。本書では特別支援教育のスーパーバイザーが解決策をズバリ提示。小学校入学は、子どもとその保護者にとって一大イベントです。楽しみな反面、不安もあるでしょう。その不安がもっとも深刻な形で現れてしまうのが「小1プロブレム」。子どもが学校生活に適応できず、大人のたすけを必要としている状態です。指示をまったく聞かない、おしゃべりをやめない、教室内を勝手に走り回る……。原因はどこにあるのか、保育園・幼稚園と小学校との連携方法、小学校での最初の1年間の対策を解説します。
1 全国的に「小1プロブレム」が起きている
授業中に数人が立ち歩く/一斉指示が伝わらない/小1で勉強につまずく/発達障害の影響
2 なぜ「小1プロブレム」が起こるのか
複合的な要因/園と学校の間に「段差」がある
3 保育園・幼稚園時代にできること
座って話を聞くスキルの習得/昼寝をやめて生活リズムを整える/生活のなかで数を理解する
4 保幼小連携で「段差」を低くする
先生どうしの研修会/情報交換/交流行事
5 小学校は最初の1年間をゆるやかに
スタートカリキュラム/15分授業/担任2人制/動的な授業/夏休み明けの対応
月森 久江[ツキモリ ヒサエ]
監修
内容説明
「指示をまったく聞かない」「おしゃべりをやめない」「教室内を勝手に歩き回る」「授業が成り立たない」―保育園・幼稚園・小学校・保護者が今すぐできる対応策を特別支援教育のスーパーバイザーが教えます。
目次
1 全国的に「小1プロブレム」が起きている(よくある悩みとその背景―授業中に座っていられない子どもが何人もいる;よくある悩みとその背景―先生の指示が、まったく理解されていないことがある ほか)
2 なぜ「小1プロブレム」が起こるのか(小1プロブレムとは―小1の授業が成り立たないなどの問題;小1プロブレムとは―昔からあったが、いまはより深刻に ほか)
3 保育園・幼稚園時代にできること(保育所(園)の一日―食事や昼寝をしながら活動している
幼稚園の一日―友達と遊びながら「環境を通じて」学ぶ ほか)
4 保幼小連携で「段差」を低くする(保幼小連携とは―保育園・幼稚園・小学校がつながることが重要;学校ができること―生活科を活用して交流プログラムをつくる ほか)
5 小学校は最初の一年間をゆるやかに(小学校の一日―クラスみんなで四五分の教科学習;対応―最初の一カ月間は「スタートカリキュラム」に ほか)
著者等紹介
月森久江[ツキモリヒサエ]
杉並区立済美教育センター指導教授。高機能広汎性発達障害、AD/HD、LDなどの発達障害がある子どものための指導・助言をおこなう。早稲田大学大学院教職研究科非常勤講師も兼任。日本LD学会、日本学校教育相談学会会員、日本LD学会認定の特別支援教育士スーパーバイザーとしても活躍。第40回博報賞特別支援教育部門個人賞と、文部科学大臣奨励賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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