講談社選書メチエ<br> 永田鉄山軍事戦略論集

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講談社選書メチエ
永田鉄山軍事戦略論集

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  • サイズ B6判/ページ数 360p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062586610
  • NDC分類 392.1
  • Cコード C0331

出版社内容情報

帝国陸軍の至宝・永田鉄山(1884?1935)が戦間期に残した論考7編を収録。大日本帝国を支えた理論・思想の背骨を探る。「彼が生きていれば、太平洋戦争は起こらなかった」――近年再評価が進む、帝国陸軍の至宝・永田鉄山(1884-1935)。これまであまり世に出てこなかった永田自身の文書や発言録から、戦間期に残した論考6編を収録。その冷静かつ合理的な分析が訴える、あるべき国家の姿とは? 詳細な解説を加え、昭和の大日本帝国を支えた理論・思想の背骨を明らかにしてゆく。

第一次世界大戦の甚大な犠牲と破壊を受け、永田は戦争のあり方が様変わりしたと思い知る。それは短期かつあくまで局地的な戦いから、高度の工業生産力と膨大な資源を要する、長期にわたる国家総力戦への転換である。そして次なる大戦争は不可避と踏み、対応するには「国を挙げて抗戦する覚悟」をもって「国家総動員体制」を敷くべきであると説く。

永田は陸軍学校を優秀な成績で卒業後、長期のヨーロッパ駐在を経て軍の要職に就き、中堅幕僚の盟約「一夕会」を結成。東条英機、武藤章らとともに「統制派」を率いて国家総動員体制を推進、理論的支柱として満州事変以後は陸軍の実質的リーダーとなる。陸軍の革新を志し、政治進出にも大きな役割を果たすが、対立する皇道派により殺害される。二・二六事件はその翌年、日中戦争開戦はさらにその翌年。永田亡き後、日本は戦争とその結果としての破滅へ突き進むことになる。

来たるべきものである戦争に、いかに臨むか――にわかに国際関係の緊張が高まる現代、極めて誠実に、現実的に国防を考えた永田のロジックから、21世紀の我々は何を学べるだろうか。

〈論集〉
「国防に関する欧州戦の教訓」(1920)
「国家総動員準備施設と青少年訓練」(1926)
「現代国防概論」(1927)
「国家総動員」(1927)
「満蒙問題感懐の一端」(1932)
「国防の根本義」(真崎甚三郎文書)
「国防の本義と其強化の提唱」(陸軍省新聞班)
〈解説〉永田鉄山の軍事戦略構想(川田稔)


川田 稔[カワダ ミノル]
解説/編集

内容説明

「帝国陸軍の至宝」永田鉄山(一八八四‐一九三五)。第一次世界大戦がもたらした甚大な被害の衝撃は、このエリート軍人に「次の大戦は必ず起こる」と確信させた。国家総動員、資源の確保、政治への介入、若者の教育…。危難の時代を生き延びるため、あるべき国の姿とは?戦間期に永田自身が遺した論考七編に解説を加え、のち開戦に至る論理の核となった思考と足跡をたどる。

目次

国防に関する欧州戦の教訓
現代国防概論
国家総動員準備施設と青少年訓練
国家総動員
満蒙問題感懐の一端
国防の根本義
国防の本義とその強化の提唱―陸軍省新聞班

著者等紹介

川田稔[カワダミノル]
1947年生まれ。名古屋大学大学院法学研究科博士課程単位取得。現在、日本福祉大学教授、名古屋大学名誉教授。法学博士。専門は政治外交史、政治思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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なかしー

41
読んでいて極端な考えな感じがせずバランス感覚?で良く分かりやすい文章で凄く賢い人だなと思った。 平和は戦争と戦争の間にある小休止である(だから平和を維持しなければならない)その為には国民総動員となって教育や産業を促進させ軍事力をつけると言う話は分からないでもない(読解力不足でしたらすいません💦)。 併せて、資源の少ない日本はアジア圏の国々と協力しなくてはならないと言う「大東亜共栄圏」の話もあり、今後の日本が勢力を拡大する方向を示唆しているように感じた。2019/08/31

CTC

16
8月の講談社選書メチエの新刊。永田鉄山の論述や講演記録は、現在20点が確認でき、さらに一部執筆などが3点あり。本書はそのうちの主要な7点を収録し、例の川田稔氏が解説を記している。 氏の解説はほぼこれまでの著述に重なるので、本書の魅力はやはり一次史料の空気感を自分で確認できる事。そうすると、ま、結局…川田さんの云う通り。永田は国際情勢を“パワーポリティクスが貫徹する世界”と、本当に悟りきっている。避けられぬ戦が、国家総力戦にならざるを得ないのだから、大陸の資源など我がもの同様に見做すししかない、といった…。2017/09/08

剛田剛

4
・アンタ未来人が転生してきた人だろう、という疑惑が湧くレベルの論考が並んでいる。敬服した。・とはいえ、相沢事件がなくて永田が健在であったとしても、おそらく大陸~南方への進出という戦略の基調は変わらなかったろうから、「永田が生きていたら日米開戦は避けられた」というのはやや過大評価であろう。そもそも現実の昭和の陸軍は永田の影響下にあった人々が主導したのだし。・あの大戦が起きた経緯についていろいろ腑に落ちるところがあった。陸軍の目にこういうふうに世界が見えていたとするなら、そりゃそうなるわな、という感じである。2022/11/05

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