出版社内容情報
「世界記憶遺産」に登録された、最古の自筆本日記は面白い! 怒り、愚痴、悲しみなど、権力者の直筆から、息づかいを感じる一冊。
豊富な原文写真に翻刻・現代語訳・解説を付して、平安の最高権力者の日記がこの一冊でわかる!
世界記憶遺産に選ばれた、世界最古の自筆本日記は、摂関期の政務、儀式、外交、から当時の家庭生活、精神世界までを描いた藤原道長自身の記録である。
抹消された箇所、豪放磊落な筆致、破格の文体……。「披露すべきに非ず。早く破却すべき者なり」と道長が記したのはなぜか。摂関期に栄華を誇った権力者の揺れ動く心中と宮廷社会の実像を読み解く。
序章『御堂関白記』とは何か
第一章 権力への道
第二章 栄華の初花
第三章 望月と浄土
終章 再び『御堂関白記』とは何か
【著者紹介】
一九五八年三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学。主な著書に、『摂関政治と王朝貴族』『一条天皇』『壬申の乱』『平安貴族の夢分析』『持統女帝と皇位継承』(いずれも吉川弘文館)、『三条天皇』(ミネルヴァ書房)、『藤原道長の日常生活』(講談社現代新書)、『藤原道長の権力と欲望』(文春新書)、講談社学術文庫に『藤原道長「御堂関白記」全現代語訳』『藤原行成「権記」全現代語訳』(いずれも全三巻)がある。
内容説明
世界記憶遺産に選ばれた、世界最古の自筆本日記は、摂関期の政務、儀式、外交から当時の家庭生活、精神世界までを描いた藤原道長自身の記録である。抹消された箇所、豪放磊落な筆致、破格の文体…。「披露すべきに非ず。早く破却すべき者なり」と道長が記したのはなぜか。摂関期に栄華を誇った権力者の揺れ動く心中と宮廷社会の実像を読み解く。豊富な原文写真に翻刻・現代語訳・解説を付して、平安の最高権力者の日記がこの一冊でわかる!
目次
序章 『御堂関白記』とは何か
第1章 権力への道(長徳元年(九九五)―政権獲得
長徳四年(九九八)―大病
長保元年(九九九)―彰子入内 ほか)
第2章 栄華の初花(寛弘四年(一〇〇七)―金峯山詣
寛弘五年(一〇〇八)―敦成親王誕生(「はつはな」)
寛弘六年(一〇〇九)―敦良親王誕生 ほか)
第3章 望月と浄土(長和五年(一〇一六)―後一条天皇即位/摂政就任
寛仁元年(一〇一七)―敦良親王立太子
寛仁二年(一〇一八)―威子立后(「この世をば」) ほか)
終章 再び『御堂関白記』とは何か
著者等紹介
倉本一宏[クラモトカズヒロ]
1958年三重県津市生まれ。東京大学文学部国史学専修課程卒業、同大学大学院人文科学研究科国史学専門課程博士課程単位修得退学。博士(文学、東京大学)。現在、国際日本文化研究センター教授。専門は日本古代政治史、古記録学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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