講談社選書メチエ<br> 日独伊三国同盟の起源―イタリア・日本から見た枢軸外交

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講談社選書メチエ
日独伊三国同盟の起源―イタリア・日本から見た枢軸外交

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585552
  • NDC分類 319.1
  • Cコード C0320

出版社内容情報

大義も実質もなき「空虚な同盟」。破滅へののろしとなった盟約は、なぜ、いかにして結ばれてしまったのか。戦前外交の実相に迫る!

大義も実質もなき「空虚な同盟」。破滅へののろしとなった盟約は、なぜ、いかにして結ばれてしまったのか。戦前外交の実相に迫る!

内容説明

融通無碍な「反共」イデオロギーから、友敵関係による対外政策を作り出す構造が生まれ、ついには、実質的意味を持たず、破壊的な結末へと至る「空虚なる同盟」が結ばれてしまった。日本とイタリアの外務省に注目することで、枢軸外交が機能不全と自己崩壊に帰着する、その過程と構造を生々しく浮き上がらせる、画期的研究!

目次

第1章 日伊外務省と反共主義的国際観―対外政策のイデオロギー的背景(一九三〇年代の日伊外務省;相違点としてのファシズム;結節点としての反共主義;善悪二元論と友敵関係―親枢軸から反西欧へ;「空虚なる同盟」の始まり)
第2章 同床異夢の枢軸形成―現実政治の蹉跌(日独伊枢軸の位置づけ;東アジアの危機と枢軸の世界化;新たな膨張をめぐるイメージ)
第3章 同盟抑制の機能不全―対外政策決定過程の構造的崩壊(不従順な体制派―二人の駐英大使ディーノ・グランディと吉田茂;追随する抑制者―二人の外務省ナンバー・ツージュゼッペ・バスティアニーニと有田八郎;崩壊する対外政策決定の組織構造―東アジアと枢軸をめぐる政治と情報)

著者等紹介

石田憲[イシダケン]
1959年、東京都に生まれる。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。現在、千葉大学法経学部法学科教授。専攻は、国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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