講談社選書メチエ<br> 古代ギリシアの精神

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講談社選書メチエ
古代ギリシアの精神

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585545
  • NDC分類 131
  • Cコード C0310

出版社内容情報

社交を尊び、戦場で神を感得し、悲劇的世界観を物語に読み込む。彼らの精神を巧みな筆捌きで鮮やかに甦らせ、哲学の深奥へと誘う!

社交を尊び、戦場で神を感得し、悲劇的世界観を物語に読み込む。彼らの精神を巧みな筆捌きで鮮やかに甦らせ、哲学の深奥へと誘う!

内容説明

社交を尊び、戦場で神を感得し、悲劇的世界観を物語に読み込む。そんな古代ギリシア人たちの精神を、ヘロドトスやツキュディデス、ギリシア悲劇や叙事詩などのテクストから喚び起こし、ギリシアの古層にある思考に光を当て、さらには現代の哲学的問題へと思考を深める。私たちの内なるギリシア人と出会う旅への誘い。

目次

1 社交的存在(宴会;ソクラテス‐プラトン問題 ほか)
2 悲劇的世界観(ソロンとクロイソス;ギリシア的言語観 ほか)
3 アリストテレス―運と合理性(テュケー(運)
弁証法)
4 魂(自然;魂の定義 ほか)

著者等紹介

田島正樹[タジママサキ]
1950年、大阪府に生まれる。東京大学人文系大学院博士課程単位取得退学。現在、千葉大学教授。専攻は、哲学・倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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evifrei

19
古代ギリシアの哲学ではなく、現代哲学の知見のもと古代ギリシアの精神への接近を試みた書籍ともいうべきか。古代ギリシアの哲学の解説や概要を知りたい場合には些か不向きな書籍と言わざるを得ないが、ラカンの思想を補助線に古代ギリシアの思惟に迫ろうとするなど斬新なアプローチに溢れている。応用的すぎるよと思う部分もあったが、そういう思考からギリシア哲学へ接近する方法もあったのかという驚きに打たれた事は少なくなかった。また、人の注目を浴び詩人に吟われる事で永遠に与ろうとする『隠れる事を知らない』ギリシア人の描写が面白い。2020/04/19

ケイスケ

1
田島先生が好き勝手に書いた本。ムズ過ぎ。 前書きに面白いことが書いてある。成人男性の人口が5万人程度だったのに、哲学、政治、劇作家など天才が同時期に存在しまくっていたと。その原因を古代ギリシャ人の精神性に求め、解きほぐしていく。 解きほぐす内容は多岐にわたる。社交を好んでいたこと、因果律の認識、魂のあり方など。古代ギリシャのみならず、ラカンやイマヌエルカントなどについても記載があり非常に難しい。 ゆっくり再読したい。2020/04/11

Ryu_S

0
めちゃくちゃ難解。部分はそれなりに読めていると思うけど、全体像が見えない。一年後か三年後かにもう一度読んだとき、もっと理解できるといいな…。次はもう少し軽いのを読もう…、くたびれた。2013/07/20

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