出版社内容情報
卒業、感動、涙、<仰げば尊し>と<螢の光>…儀式と感情が接合していく近代教育の歴史から、日本の学校の本質を浮き彫りにする試み
「最高の卒業式」を目指し、教師と生徒が努力を重ね、みんなでともに歌い、感動し、涙する「感情の共同体」が達成される――。この、日本独特と言える「儀式と感情との接合」は、いついかにして生まれたか。涙の卒業式、この私たちにとって当たり前の光景の背景には、明治初期以来の学校制度構築の歴史が横たわっている。日本の近代と教育をめぐる、まったく新しい探究!
内容説明
「最高の卒業式」を目指し、教師と生徒が努力を重ね、みんなでともに歌い、感動し、涙する「感情の共同体」が達成される―。この、日本独特と言える「儀式と感情との接合」は、いついかにして生まれたか。涙の卒業式、この私たちにとって当たり前の光景の背景には、明治初期以来の学校制度構築の歴史が横たわっている。日本の近代と教育をめぐる、新たな視角。
目次
第1章 卒業式のはじまり
第2章 試験と証書授与―儀式につながる回路
第3章 小学校卒業式の誕生
第4章 標準化される式典―式次第の確立
第5章 涙との結合―儀式と感情教育
第6章 卒業式歌―「私たちの感情」へ捧げる歌
著者等紹介
有本真紀[アリモトマキ]
1958年鳥取県に生まれる。東京藝術大学音楽学部卒業、同大学大学院音楽研究科音楽教育専攻修士課程修了。専門は音楽科教育、歴史社会学。現在、立教大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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