講談社選書メチエ<br> 鎌倉仏教への道―実践と修学・信心の系譜

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講談社選書メチエ
鎌倉仏教への道―実践と修学・信心の系譜

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585194
  • NDC分類 182.1
  • Cコード C0321

出版社内容情報

新仏教はどのような土壌から生まれたのか?鎌倉新仏教はゼロから生まれたのではなかった。山林修行、受戒など実践をキーワードに、新仏教を準備した、これまで見過ごされてきたさまざまな運動に光を当てる

内容説明

鎌倉新仏教はゼロから生まれたのではなかった。偉大な祖師たちの思想が生まれる背景には、先行する有名無名の宗教者たちによる、さまざまな試みがあった。山林修行、戒律の問題、経典への信仰など「実践」をキーワードに、これまで見過ごされてきた、新仏教を準備したさまざまな運動に光を当てる。

目次

第1章 優婆塞仏教の系譜(山林修行と優婆塞仏教;浄行のきた道;優婆塞仏教の広がり)
第2章 成熟と分裂―寺院社会の「出世」と「出世間」(平安仏教の「出世」と「出世間」;鳥羽院政期における実践行の再評価;聖と授戒―実践行の転回;聖と王権)
第3章 実践と修学をつなぐモノ―経典信仰の諸相(実践・儀礼・モノ;何のための書写なのか;仏舎利と経典)
第4章 信心の地平―夢想と観想(慈円の夢―『法華別帖』を読む;夢見るサークル)
第5章 信心のゆくえ(熊谷直実の出家と往生;法然と直実を媒介するもの;異相往生への称賛と懐疑;直実教団のゆくえ)

著者等紹介

菊地大樹[キクチヒロキ]
1968年、東京都生まれ。東京大学大学院人文科学研究科国史学専攻修士課程修了。現在、東京大学史料編纂所古文書古記録部門准教授。専門は日本宗教史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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maqiso

2
大乗仏教は在家信者の実践を重視したため、天台宗では位官制の外部に遁世した僧も活躍した。密教の修法や経典の書写・崇拝を盛んに行い貴族にも受け入れられた。法然は夢想に後押しされて専修念仏思想を深め、夢の解釈は親鸞や弟子とも共有されていた。夢をきっかけにした実践と教学の結合は、鎌倉時代後期には懐疑されるようになっていった。経典を残すためでなく崇拝するために書写するのはかなり変容してる気がする。2021/10/23

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