出版社内容情報
大注目の『西洋哲学史』シリーズ。哲学史を変える哲学史、第4巻刊行!唯名論と唯物論、カントとヘーゲルなど、現代哲学への道標。
大注目の『西洋哲学史』シリーズ。哲学史を変える哲学史、第4巻刊行!唯名論と唯物論、カントとヘーゲルなど、現代哲学への道標。
内容説明
オッカム、ロック、ヒュームの唯名論と、パースやホワイトヘッドの実在論。カントの弁証論とヘーゲルの弁証法。ラヴェッソンとベルクソン…。多様な視角から、「哲学の現在」への道標を照射する、シリーズ第4巻。
目次
序論 ふたたび、哲学と哲学史をめぐって
1 オッカムからヒュームへ
2 ライプニッツからバウムガルテンへ―美的=感性的人間の誕生
3 ふたつのDialektikをめぐって―カントの弁証論とヘーゲルの弁証法
4 同一哲学から積極哲学へ―シェリングの思索の軌跡
5 思考と動くもの―「フランス・スピリチュアリスム」をめぐって
著者等紹介
神崎繁[カンザキシゲル]
1952年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、専修大学教授。専攻は、西洋古代哲学、哲学史
熊野純彦[クマノスミヒコ]
1958年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。現在、東京大学教授。専攻は、倫理学、哲学史
鈴木泉[スズキイズミ]
1963年生まれ。東京大学大学院博士課程中途退学。現在、東京大学准教授。専攻は、哲学、とくに西洋近世および現代フランス哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ジョンとらぼるた
4
名づけられた主体を越えて精神を導く名辞は関係的であるー…関係は一つのものをその外にある他のものとともに考察することであるから、言葉が適用されるものの中に現実存在(exist)すると考えられる以上の何か他の観念にまで、必然的に精神を導くすべての言葉が関係的な言葉であるということは明らかである。…黒い、愉快な、思慮深い、などの言葉は絶対的(absolute)である。しかし、父、兄弟、王、より黒いなどはこれらの名づけるものと一緒に、そのものの存在とは別で、その外にある何か他のものを含む言葉である。『知性論』抜書2013/03/02
amanon
3
シリーズ最終巻ということで、本書では当然サルトル、メルロ・ポンティ、ドゥルーズ・ガタリ辺りが取り上げられるのでは?と思っていたのだが、結局戦後の哲学者は殆ど取り上げられず。各論文はそれなりに興味深く読めたのだけれど、やはりシリーズ全巻を通じて、西洋哲学史を概観するには不向きではないか?という印象が拭えず。とりあえず哲学科の院試対策にはまず使えないだろう。バウムガルテンなんて通常の哲学史では殆ど取り上げられない哲学者が主題となっている論文が掲載されているというところからも明らか。ただ、また読み返したい気も…2014/08/06
きひら
1
けっきょく乗立先生の論文だけになってしまったが、オッカムからヒュームまでの英国の哲学の隠された思考を、アメリカのプラグマティズムの視点から照射するという素晴らしい論攷だった。2019/01/09
ジェイ蔵
0
哲学の造詣がほとんど無かった自分を恥じて初めて読んだ哲学の本。最初がこれなんて馬鹿ですね。難しいですが、これを読みきった後は自信がついたのか岩波文庫を積極的に読むようになった。そんな一冊。もう一度読みたいと強く思うが、それはいつになるやら……。
@を
0
オッカムからヒューム、ライプニッツからバウガルテンのみ読了2013/05/01




