講談社選書メチエ
日米同盟はいかに作られたか―「安保体制」の転換点1951‐1964

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 230p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062585125
  • NDC分類 319.105
  • Cコード C0321

出版社内容情報

池田勇人政権こそが、日米安保の岐路だったアメリカから「貢献」「負担」を迫られ日本が応じる―「大国」に脱皮せんとする池田政権が強化し、現在まで日米関係の根底に据えられてきたこの構図の核心に迫る

内容説明

安保闘争の余韻が残る中、「大国日本」を志向する池田勇人政権は、日米安保体制の大きな岐路に立っていた。アメリカが「負担」の分担を求め、日本がそれを受け容れるという、今日に至る構図を決定づけた外交プロセスとはいかなるものか。歴代首相と、外相・外務省の意図と動向、そして「天皇外交」の実相―。外交文書を緻密に読み込み描き出す。

目次

第1章 「独立」の希求と日米安保体制―一九五〇年代(日米安保体制の形成;安保改定の実現)
第2章 日米「イコール・パートナーシップ」の形成(池田勇人政権の成立;池田=ケネディ会談の成果;アメリカの「主要同盟国」へ―高まる日本への期待)
第3章 防衛問題をめぐる日米関係(池田政権の防衛政策とアメリカ;「核密約」と米原潜寄港)
第4章 池田政権のアジア反共外交と日米関係(池田政権の「ビルマ重視路線」とアメリカ;インドネシアへの積極的関与;ベトナム問題と日米関係)

著者等紹介

吉次公介[ヨシツグコウスケ]
1972年、長崎県に生まれる。立教大学大学院法学研究科博士後期課程退学。博士(政治学)。東西センター(East‐West Center)客員研究員等を経て、沖縄国際大学法学部准教授。専攻は、国際政治学・日本外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かぉ

2
一番の感想「難しい!」ただ、安保において「貢献」という文字がどれだけ出てきたか・・・またアメリカ追随の60年であり「対等」を目指す日本には程遠いものであったことも理解した。著者の最後に、日米の「対等」とはどういうことか?という問いかけがあるが、自身考えてみたことだ。2014/02/23

惰性人

2
新安保締結後の池田内閣の外交を追っています。安保条約改定を契機として、日米同盟を堅持しつつ、独立国、自由主義陣営の大国日本としての外交を目指した政治家、外務官僚の努力が伝わってきます。あらためて、この時代が今の日本の経済、外交の基礎を作ったことを理解しました。2012/07/28

カラコムル711

0
あまり興味のない戦後日本の本である。  読んでいて「いらいら」する。日本の対米関係は同じパターンの懲りない繰り返しである。 「応分の負担をせよ」、「はいはい、やりましょう(本音はいやだが)」、「まだ、貢献が足りない」、「はいはい」、こんな繰り返しである。 政治家にせよ、学者にせよ、ジャーナリズムにせよ、この国の主流の秀才たちはアメリカに徹底的に「自虐的」だ。そんな者たちが、このパターンの繰り返しに甘んじてきた。 いつまでそうするのだろうか。 2014/12/11

ぴよ

0
サラッと新史料の発見について書いてるけど、大発見じゃないですか2013/06/04

kozawa

0
色々資料をつきあわせてまぁ改めて見直す1951-1964の日米同盟に関する日本外交。まぁこういう視点で歴史をまとめ直す試みはいいんじゃないでしょか。2011/12/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4059328
  • ご注意事項