内容説明
「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。
目次
第1章 日本思想は二つ以上ある
第2章 思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄
第3章 思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男
第4章 思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄
第5章 思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派
第6章 思想史からの言論迫害―蓑田胸喜
第7章 二〇世紀思想史としての昭和思想史
著者等紹介
植村和秀[ウエムラカズヒデ]
1966年、京都生まれ。京都大学法学部卒業。現在、京都産業大学教授・合同会社植村文庫業務執行社員。専門は、政治思想史・ナショナリズム研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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