講談社選書メチエ
アッティラ大王とフン族―“神の鞭”と呼ばれた男

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584777
  • NDC分類 230.3
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ゲルマン民族を粉砕し、ゲルマン民族大移動を惹起してローマ帝国滅亡の引き金を引いたフン族。その最大の王アッティラとは何者か? 
一五〇〇年以上にわたって積み重ねられた伝説のヴェイルを剥ぎ、歴史・考古資料のみにより、謎多き大遊牧帝国最強の王の実像を解明する。

内容説明

ゲルマン民族を粉砕し、ゲルマン民族大移動を惹起してローマ帝国滅亡の引き金を引いたフン族。その最大の王アッティラとは何者か?一五〇〇年以上にわたって積み重ねられた伝説のヴェイルを剥ぎ、歴史・考古資料のみにより、謎多き大遊牧帝国最強の王の実像を解明する。

目次

第1章 史料
第2章 アッティラの生涯―史料に記されている事実
第3章 人物
第4章 君主
第5章 外交家アッティラ
第6章 大将軍アッティラ
第7章 アッティラの死
第8章 アッティラの神話
結論

著者等紹介

エッシェー,カタリン[エッシェー,カタリン][Escher,Katalin]
考古学博士。専門は前期中世史。現在、フランス・セルジー=ポントワーズ大学で「文化財鑑定法」を教える

レベディンスキー,ヤロスラフ[レベディンスキー,ヤロスラフ][Lebedynsky,Iaroslav]
歴史家。専門はウクライナ・ステップ地帯とコーカサスの戦士文化。現在、パリの国立東洋言語文化研究所でウクライナ史を講じる。キンメリア人、スキタイ人、サルマタイ人、アラン人など、ユーラシア大陸の遊牧民およびウクライナと北部コーカサス史に関する多数の著書がある

新保良明[シンポヨシアキ]
東北大学文学部卒業。同大学文学研究科博士前期課程修了。博士(文学)。東京都市大学教授。専門は古代ローマ史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

中島直人

14
(図書館)神話に彩られ過ぎ巨大な化け物になってしまったアッティラの等身大の姿が描かれる。単独の支配者として君臨した期間は10年足らず。その支配地の広さや戦争での指揮能力でも、顕著な卓越性は感じられない。にも関わらず、その名ばかりが大きくなっているというのが印象。2016/07/27

Saiid al-Halawi

9
「野蛮人と呼ばれるガリア人の中でもひときわ怖れられるヘルウェティイ族ですらビビるゲルマン人すら追い散らしたフン族の親玉だ。」2014/02/16

8
蛮族の中の蛮族、フン族のアッティラの実像を解明する本。量は多いが信頼度が?な文献資料、こちらも信頼度に難がある言語学資料、数が少なすぎる考古学資料などからでは不明な部分が多すぎるというのが正直な感想。それでも伝説とは違う、「凶暴な蛮族の首長」を演じて確実な利益を得ようとする計算高い人物像は確かに伝説より現実味がある。現実的なアッティラ像は伝説に比べると矮小な印象ではあるが、同時代のほかのゲルマン人国家が忘れられ、フンは伝説で彩られたのはそうなるだけの事実があったからだろうという著者の意見に非常に納得した。2012/11/06

newborn

6
訳文がわかりにくいのか 原文がわかりにくいのか、内容が難しいというより 文章的に読みづらいなと思いました。2016/03/08

xin

5
後世の俗説・伝説による脚色や誇張・誤解が非常に多い人物であるフン帝国の王アッティラ。その実態を「まともな」史料だけによって復元する試み。史料が限られるので特定の事柄についてやはり「わからない」とするしかない部分が多いのだが、(通説に反して)確実に「こうではなかった」と言い切れる部分も多くある程度伝説の王の本当の姿に迫れているとは思う。彼に支配されたゲルマン民族の間に伝わった、アッティラ王が登場する中世の数々の伝説・物語の受容を取り上げた一章もあり、そちらも興味深い。2016/01/12

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