講談社選書メチエ
鷹と将軍―徳川社会の贈答システム

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  • サイズ B6判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584395
  • NDC分類 210.5
  • Cコード C0321

出版社内容情報

献上という忠誠、拝領という名誉。徳川支配のしくみを読む!

天皇・公家・豪族など権力者たちによって手厚く保護されることで、古代から連綿と続いてきた鷹狩は、近世に入り1つの文化として花開いていく。鷹狩三昧の家康、廃止した綱吉、家康回帰で復活させた吉宗……。そうした将軍たちへの鷹の献上・拝領、大名間の贈答という形で鷹が全国を飛び回ったのも、幕府によってはりめぐらされたネットワークがあったからこそできたことであり、三鷹・鴻巣・御殿山など、今もその名残は全国に散見される。権威と忠誠の表象であった鷹を通して、徳川支配の文化的側面に迫る。

内容説明

天皇・公家・豪族など権力者たちによって手厚く保護されることで、古代から連綿と続いてきた鷹狩は、近世に入り一つの文化として花開いていく。鷹狩三昧の家康、廃止した綱吉、家康回帰で復活させた吉宗…。そうした将軍たちへの鷹の献上・拝領、大名間の贈答という形で鷹が全国を飛び回ったのも、幕府によってはりめぐらされたネットワークがあったからこそできたことであり、三鷹・鴻巣・御殿山など、今もその名残は全国に散見される。権威と忠誠の表象であった鷹を通して、徳川支配の文化的側面に迫る。

目次

はじめに 将軍家慶が井伊直弼に与えた鷹
第1章 家康と鷹狩
第2章 献上と拝領
第3章 綱吉と吉宗
第4章 鷹匠と若年寄
おわりに 見え隠れする家康の姿

著者等紹介

岡崎寛徳[オカザキヒロノリ]
1969年、岐阜県に生まれる。中央大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。日本学術振興会特別研究員、中央大学兼任講師などを経て、現在は慶応義塾大学で講師、大倉精神文化研究所・中央大学人文科学研究所・宗教情報センターで研究員をつとめる。博士(史学)。専攻は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

wang

2
勇壮で武士らしい遊びのイメージがある鷹狩。これが江戸時代には幕府支配の序列を維持するシステムの一つに組み込まれていたのは新鮮な驚き。鷹にも格式があり、しかもその獲物にまで格があるというのは興味深い。鷹の贈答が定例行事として儀式化され、それを守るために大名達が縛られ、その儀式を繰り返すために幕府自ら苦労している様子も面白い。定例になる前の家康が寸暇を惜しんで鷹狩りを楽しむ記述も新鮮。読みやすく、興味のつきない本。 2012/05/25

駒場

1
幕府と鷹について。鷹狩のシステムや贈与などについて分かりやすくまとまっていたが、もう少し考察的な部分を増やしてくれても良かった。具体例が多かったように感じるので。江戸期の人物に詳しい人ならば、そうは感じ無いかも知れないが2010/11/29

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