講談社選書メチエ<br> アーリア人

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講談社選書メチエ
アーリア人

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062584388
  • NDC分類 382
  • Cコード C0322

出版社内容情報

ユーラシア大陸を舞台に興亡を繰り返すイラン・インド・ヨーロッパ諸民族の足跡を、気鋭のイラン学者がたどる。スキタイ人・メディア人・ペルシア人・バクトリア人・パルティア人……史上最初の騎馬民族にして壮大なる世界帝国の樹立者。ユーラシア大陸を舞台に興亡を繰り返す諸民族の足跡を、「アーリア性」をキーワードに気鋭のイラン学者がたどる。(講談社選書メチエ)

第1章 「アーリア人」とは――古代オリエントとイスラームを繋ぐもの
第2章 ウクライナ平原と中央アジアの草原の覇者としてのイラン系アーリア人騎馬遊牧民
第3章 世界帝国の樹立者、東西交易の担い手としてのイラン系アーリア人定住民
第4章 イスラーム時代以降のイラン系アーリア人
第5章 インド系アーリア人とヨーロッパ系アーリア人


青木 健[アオキ タケシ]
著・文・その他

内容説明

スキタイ人・メディア人・ペルシア人・バクトリア人・パルティア人…史上最初の騎馬民族にして壮大なる世界帝国の樹立者。ユーラシア大陸を舞台に興亡を繰り返す諸民族の足跡を、「アーリア性」をキーワードに気鋭のイラン学者がたどる。

目次

第1章 「アーリア人」とは―古代オリエントとイスラームを繋ぐもの(インド・ヨーロッパ語族の中の「アーリア人」;「アーリア人」の多義性―言語的・文化的・政治的な意味 ほか)
第2章 ウクライナ平原と中央アジアの草原の覇者としてのイラン系アーリア人騎馬遊牧民(キンメリア人、スキタイ人、サカ人―最初の騎馬遊牧民(前九~前二世紀)
サルマタイ人、アラン人―フン族との遭遇とウクライナ喪失(前三~後四世紀) ほか)
第3章 世界帝国の樹立者、東西交易の担い手としてのイラン系アーリア人定住民(メディア人―最初のイラン系アーリア人定住民の王国(前九~前六世紀)
ペルシア人―二つの世界帝国の栄光(前六~後七世紀) ほか)
第4章 イスラーム時代以降のイラン系アーリア人(パシュトゥーン人―生き残ったイラン系アーリア人遊牧民;イスラーム教徒ペルシア人―生き残ったイラン系アーリア人定住民)
第5章 インド系アーリア人とヨーロッパ系アーリア人(インド系アーリア人の歴史と宗教―ヴェーダの宗教からヒンドゥー諸教へ;ヨーロッパ系アーリア人たちの歴史と宗教―第三の「自称アーリア人」)

著者等紹介

青木健[アオキタケシ]
1972年生まれ。東京大学文学部イスラム学科卒業。同大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。K.R.Cama東洋研究所研究員、早稲田大学非常勤講師。専門はゾロアスター教、イラン・イスラーム思想(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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35
簡単に纏めると、アーリア人とは中央アジアで生活していたインド・ヨーロッパ語族の中のヨーロッパに移動しなかった集団である。そしてその残った集団でインド亜大陸に向かった一団をインド系アーリア人、イラン高原に向かった一団をイラン系アーリア人と呼ぶ。本書はこのイラン系アーリア人の歴史と文化を主眼に置きながら、広範な「アーリア人」の全体像をも描き出している。文章が簡潔で分かり易いだけじゃなく、丁度いい塩梅にユーモアが散りばめてあって読んでいて飽きない。欠点は見開きの地図くらい。内容の詰まった凄く面白い本だった。 2014/11/14

スズコ(梵我一如)

14
インド系アーリア人を知りたくて手に取る。有名人の松岡正剛さんが勧めるなんてどんなものかと思ったのもあり。開いてすぐ、これはイラン系アーリア人の本と書かれていて、ぷーっ(卒倒)となりつつ、歴史の教科書に数行しか書かれていないサカ族とかパルティアとかペルシア帝国とか掘り下げて知ることができる楽しい本でした。最初は溢れ出る作者の個性が鼻についたけど、途中から苦労してるなと親しみが湧く。わかりやすい工夫はされているけど、やっぱり簡単ではなく途中から読みながら意識はスライドしたので、再読して身につけたい。2024/02/05

ジュンジュン

8
アジアとヨーロッパの間、特にイスラーム以前は完全にエアポケットに入っている。受験勉強でとても苦しんだ事を思い出した。空間的にも時間的にも広大な地域の興亡を、イラン系アーリア人と位置づけ、時系列ではなく列伝風に綴る。少しでも分かりやすいようにと、紀伝体にするところに著者の心遣いが見えてうれしい。おかげで、馴染みのない民族も繰り返し言及されるので理解を助けてくれる…はずなのだが、読み終わるとやっぱりエアポケットに逆戻りした(涙)。2019/10/21

六点

8
ヒトラーのお陰で随分胡散臭いイメージが付いた「アーリア人」の長い歴史と広い展開を描いていた。えてして門外漢には難しいものになりがちであるが、「露鵬がアーリア人の末裔であるオセット人」だとか「毘沙門天信仰を支那に持ち込んだのはアーリア人の一派ホータン王国」と言うトリビアを散りばめたことによって楽しく読めた。しかし、「文字を持たなかった民族を研究する研究者の悲劇」って、日本史の学者からみたら想像もできない世界やも知れぬ。2017/10/07

まさ影

6
ユーラシア大陸の中央部の主人公であったイラン系アーリア人の興亡をコンパクトにまとめた書。「遊牧民と定住民に二分して、西から東へ寸描する」(あとがきより)というスタイルは読みやすい。 高校生の頃世界史が得意だったのだが、ここら辺の知識はすっぽり抜け落ちているのだなぁと痛感した。 そして最終章、『アーリア人』という書名にしたからにはどうして避け得ない、"近代ヨーロッパで突如「アーリア人」を自称し始めた人々"にも筆が割かれている。2015/01/19

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