内容説明
ホワイトヘッドの世紀は来るか?世界をすべて過程(プロセス)としてとらえ、独自の哲学を展開したホワイトヘッド。その超難解さゆえに紹介されてこなかった思考をあざやかに解説。
目次
第1章 入門以前―ホワイトヘッド哲学の見取り図(ホワイトヘッドの世紀;出会い;なぜかくも難解なのか;哲学は詩である;「こと」と「もの」;ひとつの出来事とはなにか;電磁気的な時代;相対論と量子論;生きいきとした自然;具体的なもの)
第2章 入門篇―ホワイトヘッド哲学そのもの(唯一無二のそれ(actual entity)
「わたし」ということ
非連続の連続
かかわり方(prehension)
知るための手がかり(eternal object)
フィーリングの海
物質と記憶
象徴によるつながり(symbolic reference)
事故超越体(superject)
一元、二元、多元
神と世界)
第3章 応用篇―エポック的時間とはなにか(エポックとはなにか;純粋持続;刹那滅;エポック的時間)
著者等紹介
中村昇[ナカムラノボル]
1958年長崎県佐世保市生まれ。中央大学大学院文学研究科博士課程修了。中央大学教授。専攻は哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
シッダ@涅槃
20
アレント『人間の条件』の註で多く言及があったホワイトヘッドに興味が湧き、原典を手にするよりもまず入門編を、と思い手にする。(安かったし)。結果当たり。面白かったが、ホワイトヘッドが難物であることはよく分かった。著者中村昇氏のポップな文体で前書きや序盤は大変面白く読めたが、本論になると概念や用語の意味がつかみ切れぬまま先に進んでしまい手こずる。しかし、時間論など自分にとって食わず嫌いだったんだなあ、と感じるほど魅力的なものがあった。いつか、『思考の諸様態』『科学と現代世界』に挑戦してみたい。2022/04/20
さえきかずひこ
12
近代哲学の主体主義を乗り越えようと20世紀前半に格闘したホワイトヘッドの哲学を、ベルクソンやウィトゲンシュタイン 、仏教の刹那滅という概念などを援用して可能な限りわかりやすく説く彼の哲学の絶好の入門書。哲学は言語によって思考する営みなので、対象以前のものを必ず対象化し固定してしまうジレンマがある。本書の中でやさしく解説されるホワイトヘッドの活動的主体、それが対象化された永遠的対象という術語についてもそれがよく表れている。結部で展開される時間論に関心を持ったら『ベルクソン=時間と空間の哲学』もおすすめです。2019/08/28
fishdeleuze
11
難解であった。入門書自体が(僕には)難しく、時折引用されるホワイトヘッドの文章はなおさら難解であった。ただ、読んでいて、あるイメージがいくつか浮かんだ。仏教の縁起、刹那滅、そして本書内でも言及されているが、量子力学的世界観=不連続の連続といったような、観測/非観測、存在/非存在、実体を持たず、関係性が全体として存在(存在というのか......)していることなど。最終的に形而上学に向かうのもわかる気がした。いずれ著作を読んでみたい。またベルクソン→ドゥルーズへの道標にもなった。2026/02/05
袖崎いたる
6
ホワイトヘッドなかなかええです。 中村さんのまとめ方もいい。ホワイトヘッドの雰囲気がわかる一冊。2019/05/11
月世界旅行したい
5
哲学に興味のある方はぜひ、入門編。内容的には記号論の入門書と「エレガントな宇宙」あたりを読んでいるといいかも。中学生にはキツイかな、高校生あたりから。2014/05/07
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