内容説明
いま、社会の急激な変化に対して、仏教のうたう「普遍的な悟り」は有効なのか?死すべき自分が「他者」の存在を理解できるのか?各宗教の「世界」把握の方法論をたどり、現代日本に求められる世界観の体系を解明する。
目次
第1章 世界に対する態度
第2章 自己空間と他者
第3章 世界の中にあること
第4章 縁起と世界
第5章 自然と神
第6章 行為と存在の弁証法
第7章 『旧約聖書』における世界
第8章 『新約聖書』における世界
第9章 インド思想における世界
第10章 仏教の世界観
第11章 世界としてのマンダラ
著者等紹介
立川武蔵[タチカワムサシ]
1942年名古屋生まれ。名古屋大学文学部博士課程中退、ハーバード大学大学院にてPh.D取得。国立民族学博物館名誉教授、愛知学院大学文学部教授。専門は仏教学、インド学。著書に『中論の思想』(法蔵館、中日文化賞)、『女神たちのインド』(せりか書房、アジア・太平洋賞)、ほか多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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