内容説明
僕らが日々漫然と消費しているこの「生」は、「向こう側」からみつめ直すことで輝き出す!生のまぎわに臨む「臨生」のたたずまいを得ることで、人生のリアルさを取り戻すことができるのだ。古今東西の他界観・芸術空間論・共同体論をふまえた渾身の哲学論考が登場。
目次
プロローグ 日常という奇蹟
第1章 他界の近さ―日本人の他界観
第2章 反転する浄土―世阿弥能の秘密
第3章 プレシオスの鎖―宮沢賢治の生きた場所
第4章 空白の共同体―コミューンの現象学
第5章 遊体論―プラトンの変身術
エピローグ バスに乗るのはもうやめよう
著者等紹介
古東哲明[コトウテツアキ]
1950年生まれ。京都大学哲学科卒業、同大学院博士課程修了。広島大学総合科学部教授。専門は、哲学、現代思想、比較哲学
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