講談社選書メチエ
日本を意識する―東大駒場連続講義

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  • サイズ B6判/ページ数 278p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062583275
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0391

出版社内容情報

東京大学比較日本文化論テーマ講義
●異文化体験で私は何を発見したか――日本研究の視点から 義江彰夫
●立ち現れた「日本語」のすがた 鈴木広光
●日本女性の不可解性と理想化――『お菊さん』と『蝶々夫人』 大澤吉博
●脱和入欧の心理――ロチと日本の作家たち 菅原克也
●周作人の日本――「生活の芸術」と倫理的主体 伊藤徳也
●どのようにしてこの国の名が「日本」となったか 神野志隆光
●唐土にたたずむ貴公子たち 三角洋一 
●「物のあはれ」の日本 杉田昌彦
●時代観察の方法――杉田玄白と海保青陵 徳盛 誠
●明治零年代の「繁昌」 ロバート キャンベル
●旅人の自画像 齋藤希史

《目次》
第1部 日本のすがた
第2部 外からの日本
第3部 日本の自意識
第4部 開かれる日本

目次

第1部 日本のすがた(異文化体験で私は何を発見したか―日本研究の視点から;立ち現れた「日本語」のすがた)
第2部 外からの日本(日本女性の不可解性と理想化―『お菊さん』と『蝶々夫人』;脱和入欧の心理―ロチと日本の作家たち;周作人の日本―「生活の芸術」と倫理主体)
第3部 日本の自意識(どのようにしてこの国の名が「日本」となったか;唐土にたたずむ貴公子たち;「物のあはれ」の日本)
第4部 開かれる日本(時代観察の方法―杉田玄白と海保青陵;明治零年代の「繁昌」;旅人の自画像)

著者等紹介

斎藤希史[サイトウマレシ]
1963年千葉県生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程(中国語学中国文学)中退。東京大学大学院総合文化研究科助教授。専門は中国古典文学、清末‐明治期の言語・文学・出版
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感想・レビュー

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takeapple

8
どうして「日本ってなんだろう?」と意識するんだろうか。異文化コミュニケーションとは外国語を学ぶことなのか、駅前留学なんていうのが流行っていけれど、そこに行って、外国語(多くは英語)で自国の文化を語ることができればいいのか?と思った。2004年に東大教養学部で行われた「ジャパン・コンシャス?日本を意識するとき」という連続講義を元にして書かれた本。異文化体験、日本語の成立、周作人、日本という国名、平安の物語文学、本居宣長、杉田玄白と海保青陵、明治の繁盛記、明治の旅行記についての面白いお話満載。2015/04/26

新平

0
11人の著者による「日本」考集。大学の講義がベースになっているだけに、巷で喧伝されているような日本という概念を自明とした日本論ものと一線を画す。興味深かったのは第1章。西欧がケルト、ゲルマンの基層宗教の上にキリスト教という普遍宗教が載っている構造であるという指摘。最近、京都を旅行して思ったのが、民間信仰の上に外来の仏教がのっかていたんだとボンヤリ感じていたんで、世界宗教が流布した後の世界は、信仰というものが重層的な構造をとっているのだと思った。これは現代日本も他の国も共通している普遍的な部分かもしれない。2012/09/30

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