内容説明
復縁に際し妻に禁酒を誓う夫の証文。徘徊する悪党の取締りを求める願書。浜田から江戸、浜田と遍歴した女性の数奇な顛末を述べた口上書―。寺子屋の教科書から領主文書まで、人々の息吹を伝える古文書を読みこなす。難読文字・変体仮名など充実資料付き。
目次
序章 古文書はおもしろい
第1章 寺子屋の教育(寺子屋で学ぶ文字;筆子としつけ)
第2章 家族・家の文書(結婚と離婚;家の永続)
第3章 村と領主(村の成立と村掟;領主と村支配)
第4章 特別編(証文と請文;遍歴する女性;賄賂による代助郷免除)
著者等紹介
森安彦[モリヤスヒコ]
1934年、東京都生まれ。東京教育大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。国文学研究資料館史料館長等を経て、現在、中央大学文学部教授。専攻は古文書学。日本近世史
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