講談社選書メチエ
二次大戦下の「アメリカ民主主義」―総力戦の中の自由

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062581981
  • NDC分類 253.07
  • Cコード C0322

内容説明

「勝利か、自由か」。空前の総力戦が究極の選択を迫る。肥大する国家権力、抑圧される市民の自由―「自由の国」はこのジレンマにいかに対処したか。一一万余の日系人抑留、アメリカのアキレス腱=人種問題など、総動員体制下の民主主義の暗部に光を当て、非常時の自由主義社会をケーススタディする。

目次

第1章 「新しいアメリカニズム」と市民の自由(「新しいアメリカニズム」の形成;参戦過程と戦時中の市民的自由の抑圧)
第2章 日系人の強制収容とかれらの「忠誠」(パールハーバー奇襲攻撃と日本人社会の混乱;大統領行政命令9066号への道 ほか)
第3章 アメリカのディレンマ―総力戦体制下の黒人差別(戦争の到来とアメリカ黒人;平等な参加を求める運動 ほか)
第4章 戦後を見通した新たな模索―「赤狩り」の嵐を前に(黒人運動と政府の方向転換;日系人の動員と強制収容の終結 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

acupofcoffee

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アメリカの国力を総動員した「総力戦」となった第二次大戦が、米民主主義、中でも黒人や日系人をはじめとするマイノリティー集団の市民的自由をどのように推進し、あるいは阻害したかを掘り下げた研究書です。特に日系人の強制収容の経緯は、知らなかった事実ばかりで読みごたえがありました。著者が執筆過程で痛感したという、「民主主義の発展がナショナリズムの枠を超えることがいかに難しいか」は、これまでもこれからも、あらゆる民主国家にとって普遍的問題であり続けるでしょう。2025/08/29

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